“押入婿”の読み方と例文
読み方割合
おしいりむこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ピンと名をつけて、五年来ごねんらい飼うて居る。其子孫も大分界隈かいわいに蕃殖した。一昨年から押入婿おしいりむこのデカと云う大きなポインタァ種の犬も居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
デカも昨春までは、其一人であったが、抜群の強猛きょうもう故に競走者を追払おっぱらって、押入婿おしいりむこになりましたのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
彼は年来ピンの押入婿おしいりむこであったが、昨秋新に村人の家に飼われた勇猛ゆうもうの白犬の為に一度噛み伏せられてピンをとられて以来、俄に弱っていちじるしく老衰して見えた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)