“入婿”の読み方と例文
読み方割合
いりむこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しま養親やしないおやの口から、近いうちに自分に入婿いりむこの来るよしをほのめかされた時に、彼女の頭脳あたまには、まだ何等の分明はっきりした考えも起って来なかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それに中川君がお登和さんのために勝手道具や何かを買って遣るつもりだから君は入婿いりむこ同様大手を振って引越しが出来る。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「いや、私は先代の亡くなった後、人のすすめで、入婿いりむこに入ったとは言っても、表向おもてむき祝言しゅうげんをしたわけではありません」
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)