“表向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもてむき72.9%
おもてむ25.4%
うわべ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども表向おもてむき兄の承諾を求めると、とうてい行われにくい用件が多いので、自分はつい機会おりを見ては母のふところに一人かれようとした。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なに表向おもてむ實家ぢつかるいを風聽ふうちやうなされて、召使めしつかひの婢女をんなどもにかほられるやうなことなさらずともかりさうなもの
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
表向うわべ鄭重ていちょうに迎えたこの茶屋の内儀が、二人を案内したあとで眉をひそめました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)