“おもてむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
表向100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「俺はちゃんと知っているんだ。今度の探検は、表向おもてむきは南海の孤島ことうの調査ということになっているが、本当はキッドの宝物をさがすのが目的だったんだ」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのころ半年はんとしあまり足繁あししげかよつてくるおきやくなかで、電話でんわ周旋屋しうせんやをしてゐる田中たなかをとこが、行末ゆくすゑ表向おもてむ正妻せいさいにするとふはなしに、はじめはそのをとこのアパートに
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
「君にはほんとうに気の毒でした。実はまだ手筈てはずだけで、表向おもてむきにしなかったものだからねえ……」
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)