“正妻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいさい75.0%
むかひめ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武士道ぶしどうと言えば、女は眼中がんちゅうにないような風に言われながら、正妻せいさいとなるとなかなか格式を与えて十分な権利を主張せしめている。
女性崇拝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そのころ半年はんとしあまり足繁あししげかよつてくるおきやくなかで、電話でんわ周旋屋しうせんやをしてゐる田中たなかをとこが、行末ゆくすゑ表向おもてむ正妻せいさいにするとふはなしに、はじめはそのをとこのアパートに
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
これで見ると、真淵は四人説で、人麿が妻の死を慟んだ時のは一人はおもひめ、一人は正妻むかひめと考へてゐる。この二人は死んだ。
人麿の妻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)