“眼中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんちゅう57.9%
がんちう21.1%
がんちゆう10.5%
まなこ5.3%
めのなか5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時日本人は、欧州人(おうしゅうじん)から見れば、まったく眼中(がんちゅう)になかったのであります。日本という国さえも認(みと)められてはいないくらいでした。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
敷(しく)ば明後日追放(つゐはう)の場所へ到(いた)り對面すべしかならず御府内にて麁相(そさう)なる儀いたすこと勿れとて下られけるに忠八は思はず眼中(がんちう)に涙(なみだ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「己(おれ)ももう一返(ぺん)小六(ころく)見(み)た樣(やう)になつて見(み)たい」と云(い)つた。「此方(こつち)ぢや、向(むかふ)が己(おれ)の樣(やう)な運命(うんめい)に陷(おちい)るだらうと思(おも)つて心配(しんぱい)してゐるのに、向(むかふ)ぢや兄貴(あにき)なんざあ眼中(がんちゆう)にないから偉(えら)いや」
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
直次が驚愕(おどろき)に青ざめし面(おもて)を斜に見下して、お蘭樣は冷やかなる眼中(まなこ)に笑みをうかべて、水の底にも都のありと詠みて帝(みかど)を誘ひし尼君が心は知らず、我父は此世の憂きにあきて
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何度か寝返を打って、——さて眠られません。青々とした追憶(おもいで)のさまざまが、つい昨日のことのように眼中(めのなか)に浮んで来ました。もう私の心にはこの浮華(はで)な御家の御生活(おくらし)が羨しくも有ません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)