“眼下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんか58.6%
めした17.2%
めのした10.3%
ました6.9%
まなした3.4%
した3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したるとおどろほどくびながくなつてて、まるでそれは、はる眼下がんかよこたはれる深緑しんりよくうみからくきのやうにえました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
父は話を途切らそうか続けようかとためらった風だったが、きゅうに調子を変えて、中島の養子というのを眼下めした扱いにして話を続けた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
月は中天にありて一条の金蛇きんだ波上にする処、ただ見る十数そうの漁船あり。かがりき、ふなばたを鳴して、眼下めのした近くぎ寄せたり。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二つ目の峠——という程でもなかったが——を登り切ると、泡浪立った広い入江の奥に位置する田子の宿が直ぐ眼下ましたに見えた。屋並の揃った、美しい宿場である。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
眼下まなした深田ふけだに映る日の在処ありどかがやきしるし月のごと見ゆ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
唯七は、笑いながら、しきりに眼下したの往還を指さしている。
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)