“下眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しため80.0%
さがりめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虚脱したようになっている笠原のあわれな寝顔を、安芸子は下眼しために見さげておいて、そろりと伊沢のとなりの椅子に移ってきた。
雪間 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
小六ころくさんがおこつてよ。くつて」と御米およねはわざとねんしていて微笑びせうした。宗助そうすけ下眼しため使つかつて、つた小楊枝こやうじ着物きものえりした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ちょいと見る眼遣めづかいの時に、眼の球が同じ横にきながらも、松五郎のかたを見る時は上のほうへ往くが、僕の方を見る時は、下眼さがりめで、何んだか軽蔑して見るような眼つきだ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)