“小楊枝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こようじ87.0%
こやうじ13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それもただの袋ではない。小楊枝こようじでも入れてあったのではないかと思われるような、なまめかしくも赤い紅絹もみの切れの袋でした。
早く食事を終えた兄はいつの間にか、自分のうしろへ来て、小楊枝こようじを使いながら、のぼったりりたりする鉄の箱を自分と同じように眺めていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小六ころくさんがおこつてよ。くつて」と御米およねはわざとねんしていて微笑びせうした。宗助そうすけ下眼しため使つかつて、つた小楊枝こやうじ着物きものえりした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
うちにのら/\としてれば、兩親りやうしんもとより、如何いかひといわ、とつてあにじやひと手前てまへ据膳すゑぜん突出つきだして、小楊枝こやうじ奧齒おくば加穀飯かてめしをせゝつてはられぬところから、いろツぽくむねおさへて
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)