“啣楊枝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわえようじ60.0%
くはえやうじ20.0%
くはへようじ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
啣楊枝くわえようじをした酔払よっぱらいまじりの、浮かれ浮かれた人数が、前後に揃って、この小路をぞろぞろ通るように思われる……まだその上に、小橋を渡る跫音あしおとが、左右の土塀へ、そこをむように
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平次は啣楊枝くはえやうじで淡い陽の中から聲をかけます。
かの人々の弐千余円を失ひて馳違はせちがふ中を、梅提げて通るはが子、猟銃かたげ行くは誰が子、と車をおなじうするは誰が子、啣楊枝くはへようじして好ききぬ着たるは誰が子、あるひは二頭だちの馬車をる者
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)