“くはへようじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咥楊枝50.0%
啣楊枝50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貫一はかの客の間の障子を開放あけはなしたるを見て、咥楊枝くはへようじのまま欄杆伝てすりづたひにおもてを眺め行くふりして、その前をすぐれば、床の間に小豆革あづきがは手鞄てかばんと、浅黄あさぎキャリコの風呂敷包とをならべて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かの人々の弐千余円を失ひて馳違はせちがふ中を、梅提げて通るはが子、猟銃かたげ行くは誰が子、と車をおなじうするは誰が子、啣楊枝くはへようじして好ききぬ着たるは誰が子、あるひは二頭だちの馬車をる者
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)