“同”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おな65.0%
おんな11.3%
どう6.6%
おなじ6.3%
おん2.8%
おなじく2.6%
とも1.4%
おんなじ0.7%
トモ0.7%
0.5%
(他:9)2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“同”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)23.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.7%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そこは、先刻さっきそのぐちまえぎた、おな公園こうえん裏手うらてになっていました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
かあさんは、そうおっしゃっただけでした。少年しょうねんだけは、いつまでもおなじことをかんがえていました。
夢のような昼と晩 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「じゃあ、そいつもおんなじこったなあ。」と車掌は考え込むように言った。「おれだってまるっきりわかんねえんだからな。」
『それはほんとにだめですよ。つまり君の方でいうと鉛筆で書いたスケッチとおんなじことで他人ひとにはわからないのだから。』
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
勘次かんじいへには突然とつぜんどう驚愕きやうがくせしめた事件じけんおこつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
茶碗ちやわんには一ぱいづつさけがれた。一どうはしをらしく茶碗ちやわんくちてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
はじめあひだ矢張やはり昨日きのふおなじく、數百頭すうひやくとう猛獸まうじうたいをなして
先生せんせいおなじ一組クラス小児達こどもたちを三十人も四十人も一人ひとり可愛かあいがらうとするんだし
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「婆や、小便は涙の一種類で、水とおんなじもんだ……じゃなかったかな……とにかくそういうことを知ってるか、はははは」
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
婆さんはまた黙って文銭ぶんせんの上をながめていたが、前よりは重苦しい口調で、「まあおんなじですね」と答えた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また吉原に往った時に呼ばれたものは都有中うちゅうおなじく権平、同米八、清元千蔵、同仲助、桜川寿六、花柳鳴助等である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
恭忠は備後国福山の城主阿部あべ伊勢守正倫まさともおなじく備中守正精まさきよの二代に仕えた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これは家持作だが、天平勝宝七歳三月三日、防人さきもり撿校けんぎょうする勅使、ならびに兵部使人等、ともつどえる飲宴うたげで、兵部少輔大伴家持の作ったものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
われ橋上に立つて友を顧りみ、ともに岸上の建家を品す。
漫罵 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
たかく、霧とおんなじねずみの薄い法衣ころものようなものをまとって、むこうの岸からひらひらと。
木精(三尺角拾遺) (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たかく、きりおんなじねずみうす法衣ころものやうなものをまとつて、むかうきしからひら/\と。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此宝鏡を視ること我を視るごとくなるべし。床をトモにし、殿を共にして斎鏡イハヒノカヾミとすべし。(紀一書)
……トモ長干チョウカンノ里ニ居リ
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「神さまになったら、独りぼっちでもちっとも寂しゅうなかですがな。いつでも焼酒しょうちゅうばいっぱい引っかけた時とんなじように、楽しか気もちでれますがな。人間は悲しかことや、つらかことばかりじゃが、神さまになれば楽しかことばかりですがな」
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
「年頃になつたから、家内を持たせる。年頃になつたから、片付けてやる。……それでよいのぢや。……生れようと思うて、生れるものはないし、死なうと思うて死ぬものもまア滅多にないのとなしことぢや。婚禮だけが本人の承知不承知を喧ましく言ふにも當るまい。親の決めたものと、默つて一所になつてたらえゝのぢや、他力本願たりきほんぐわんでなア。」と
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
故にこの両等は藩をおなじゅうし君を共にするの交誼こうぎありて骨肉の親情なき者なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この両者を前に申述べた教育と対照いたしますと、ローマンチシズムと、昔の徳育即ち概念に囚れたる教育と、特徴をおなじゅうし、ナチュラリズムと現今の事実を主とする教育と、相かようのであります。
教育と文芸 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
公の一身は重しと雖も、国威には代へられない。わたくしは公と心をあはせて蘭方医をして公の病牀に近づかしめぬやうにしようとおもふ。公にしてむべからざるあつて、わたくしがせめを問はれる日には、わたくしは割腹して謝する積である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一 道をおなじうし義相かなふを以てあんに集合せり、故に此理を益研究けんきうして、道義に於ては一身を不、必ずふみ行ふべき事。
遺教 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
然れどもおなじきことなることを別たずして、倶に天皇のみことのりままに、相たすけてさかふること無からむ。し今より以後のちちかひの如くならずば、身命いのちほろび、子孫うみのこ絶えむ。忘れじあやまたじ。いつはしらの皇子みこ次を以て相盟ふこと先の如し。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
人一人殖えた事ゆえ、これはさもあるべき事ながら、唯怪しむきはお勢と席をおなじゅうした時の文三の感情で、何時も可笑しく気が改まり、円めていたを引伸して頸を据え、おつう済して変に片付る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
またおやじ臣が女、弟比賣に娶ひて、生みませる御子、たからの王、次に多訶辨たかべの郎女、并はせて四柱ましき。
ここにその隼人に詔りたまはく、「今日大臣とおやうきの酒を飮まむとす」と詔りたまひて、共に飮む時に、おもを隱す大まり一七にそのたてまつれる酒を盛りき。
此反省は真に、それ/″\の時代に、ドウじ難いものゝあることを感じさせる。
文芸の力 時代の力 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
また——モトコレ根ハヒトツカラ生ジタモノ——。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)