“正倫”の読み方と例文
読み方割合
まさとも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二月二十一日に阿部正倫まさともの未亡人津軽氏比佐子が六十一歳で、蘭軒の治を受けて卒した。比佐子の父は津軽越中守信寧のぶやすであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
恭忠は備後国福山の城主阿部あべ伊勢守正倫まさともおなじく備中守正精まさきよの二代に仕えた。そのだん枳園を挙げたのは、北八町堀きたはっちょうぼり竹島町たけしまちょうに住んでいた時である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
其孫幸作さんの蔵する文書に徴するに、陶後は安永七年八月十三日に阿部伊勢守正倫まさともの家臣竹亭頼恭ちくていよりゆきの嫡男として生れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)