“御廟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごびょう40.0%
おたまや26.7%
みたまや13.3%
みべう6.7%
ゴビョウ6.7%
ミメウ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日光の御廟ごびょうへ詣ったのが、ただ一つの思い出であり、東海道筋では、幼年のとき鎌倉の菩提寺ぼだいじへ参詣したことがあるりじゃ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴客あなた、五十鈴川で嗽手水うがいちょうず、神路山を右に見て、杉の樹立こだちの中を出て、御廟おたまやの前でほのぼのとしらみますという、それから二見ヶ浦へ初日の出を拝みに廻られまする、大層な人数。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石神の御廟みたまやに朝の御参りをしたが、その時沢山の兵士が皆一時に剣を捧げて敬礼をした時の神々こうごうしかった事。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
御廟みべうのうしろの林にと覚えて、五六仏法ぶつぱん々々となく鳥の音、山彦にこたへてちかく聞ゆ。夢然目さむる心ちして、あなめづらし、あのく鳥こそ仏法僧といふならめ。
正行マサツラ正時マサトキ和田新発智ワダシンパチドウ新兵衛シンベエ以下兵百四十三名、前皇ゼンコウ御廟ゴビョウニ参ッテ、コノタビノイクサニハ左右ソウナク討死ウチジニ申スベキノ由、御暇オンイトマモウシアゲタテマツリ、如意輪堂ニョイリンドウノ板壁ニ、コレ今生コンジョウノ名残リゾト、各〻
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことしはとり別け、早く過ぎて、もう十日前に、開山大師の御廟ミメウから先にも、咲き殘つた梢はなかつた。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)