“奉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たてまつ71.5%
ほう8.5%
まつ7.7%
たてま3.1%
マツ2.3%
たてまつり1.5%
ささ0.8%
さゝ0.8%
たてまつっ0.8%
たてまつる0.8%
つか0.8%
ウ0.8%
タテマツ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さればにて候(さふらふ)、別段(べつだん)是(これ)と申(まを)して君(きみ)に勸(すゝ)め奉(たてまつ)るほどのものも候(さふら)はねど不圖(ふと)思附(おもひつ)きたるは飼鳥(かひどり)に候(さふらふ)、彼(あれ)を遊(あそ)ばして御覽候(ごらんさふら)へ」といふ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
艦長松島海軍大佐(かんちやうまつしまかいぐんたいさ)は此時(このとき)ちつとも騷(さは)がず、平然(へいぜん)として指揮(しき)する信號(しんがう)の言(ことば)、信號兵(しんがうへい)は命(めい)を奉(ほう)じて信號旗(しんがうき)を高(たか)く掲(かゝ)げた。
「天橋(あまはし)も長くもがも、高山も高くもがも、月読(つくよみ)の持(も)たる変若水(をちみづ)、い取り来て君に奉(まつ)りて、変若(をち)得しむもの」(三二四五)、反歌に
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
この婦(おんな)の日頃ねんじ奉(たてま)つる観音出でて僧と現(げん)じ、亡婦(ぼうふ)の腹より赤子を出(いだ)し、あたりの賤(しず)の女(め)にあづけ、飴をもつて養育させたまひけり。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
天の下よさし奉(マツ)りし時に、ことよさしまつりし天都詞(アマツノリト)の太詞事(フトノリトゴト)を以ちて申さく、神いざなぎ・いざなみの命……ことをしへ悟し給ひき。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
引払ひ候間(あいだ)明後日夕景よりいつもの連中ばかりにて聊(いささ)か新屋(しんおく)落成のしるしまで一酌(いっしゃく)致(いたし)たく存(ぞんじ)候間御迷惑(ごめいわく)ながら何とぞ御枉駕(ごおうが)の栄を得たく懇請奉(たてまつり)候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
奉(ささ)げて、桃太郎二倍(ふたつがけ)なる武勇の子を祷(いの)るべしと
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
覺束(おぼつか)なし、妾(わらは)夜叉神(やしやじん)に一命(いちめい)を奉(さゝ)げて、桃太郎(も〻たらう)
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかも余が閲覧室へ這入(はい)ると隣室に居る館員が、無暗(むやみ)に大きな声で話をする、笑う、ふざける。清興を妨げる事は莫大(ばくだい)であった。ある時余は坪井学長に書面を奉(たてまつっ)て、恐れながら御成敗を願った。
入社の辞 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蔑(ないが)しろにし押(おし)て再吟味願ふは其方の爲に宜しからぬぞ控(ひかへ)られよと仰せらるれども假令(たとへ)身分は何樣(いかやう)に相成候とも苦(くる)しからず君への御爲天下の爲なり幾重(いくへ)にも再吟味の儀御許し下され度偏(ひとへ)に願ひ奉(たてまつる)と再三押て願はれければ伊豆殿散々(さん/″\)に氣色(けしき)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
山川(やまかは)もよりて奉(つか)ふる神(かむ)ながらたぎつ河内(かふち)に船出(ふなで)するかも 〔巻一・三九〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
……大友ノ皇子手に香炉を執りて先起ちて誓盟して曰はく、六人(赤兄・金・果安・人・大人及び皇子)心を同(トモ)にして天皇の詔を奉(ウ)く。
正行(マサツラ)、正時(マサトキ)、和田新発智(ワダシンパチ)、同(ドウ)新兵衛(シンベエ)以下兵百四十三名、前皇(ゼンコウ)ノ御廟(ゴビョウ)ニ参ッテ、コノタビノ軍(イクサ)ニハ左右(ソウ)ナク討死(ウチジ)ニ申スベキノ由、御暇(オンイトマ)申(モウ)シアゲ奉(タテマツ)リ、如意輪堂(ニョイリンドウ)ノ板壁ニ、コレ今生(コンジョウ)ノ名残リゾト、各〻
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)