“奉教人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうけうにん60.0%
ほうきょうにん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしの作品の名を上げて言へば「羅生門らしやうもん」などはその前者であり、今ここに話さうと思ふ「枯野抄かれのせう」「奉教人ほうけうにんの死」などはその後者である。
少くとも、南蛮寺なんばんじ泥烏須如来でうすによらい礼拝らいはいする奉教人ほうけうにんあひだには、それが疑ふ余地のない事実だつたと云ふ事である。
悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この話は我国に多かった奉教人ほうきょうにんの受難のうちでも、最もずべきつまずきとして、後代に伝えられた物語である。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
オルガンティノは翌日のゆうべも、南蛮寺なんばんじの庭を歩いていた。しかし彼の碧眼へきがんには、どこか嬉しそうな色があった。それは今日一日いちにちの内に、日本の侍が三四人、奉教人ほうきょうにんの列にはいったからだった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)