“たてまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タテマツ
語句割合
65.0%
18.9%
7.7%
2.8%
1.4%
1.4%
貢進0.7%
獻上0.7%
貢上0.7%
館松0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧団上首の一人 ——うやまいたてまつる無上尊。うやまい奉る御教の数々。また道を共にする兄弟姉妹、かくてこの功徳無量無辺なるべし。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ともに共に之を定めん、然れども、陛下臣等が考案を聴かんと為さば、臣等固より書して以て、之をたてまつり、或は口づから之を陳せむ。
本邦では普通に馬牛を食うを古来忌んだようだが、『古語拾遺』に白猪、白馬、白鶏を御歳みとせすなわち収穫の神にたてまつってその怒りを解く事あり。
好き葡萄酒一瓶あれば、そをたてまつらんといふ。我は今いかなる事を答へしか知らず。されどその詞と共に一間に入り來りしは彼少女なり。いかなる形ぞ。いかなる色ぞ。髮はうるしの黒さにてしかもつやあり。
また百濟くだらの國王照古王しようこおう牡馬おうま一疋・牝馬めうま一疋をアチキシに付けてたてまつりました。このアチキシは阿直あち史等ふみひとの祖先です。また大刀と大鏡とを貢りました。
種種の味物ためつものを取り出でて、種種作り具へてたてまつる時に、速須佐の男の命、そのしわざを立ち伺ひて、穢汚きたなくして奉るとおもほして、その大宜津比賣おほげつひめの神を殺したまひき。
ここに火遠理の命、そのまかだちを見て、「水をたまへ」と乞ひたまふ。婢すなはち水を酌みて、玉盌に入れて貢進たてまつる。
またはな佐久夜さくや毘賣を使はしては、木の花の榮ゆるがごと榮えまさむと、うけひて貢進たてまつりき。
小治田の大宮より前を下つ卷とし、并はせて三つの卷にしるし、謹みて獻上たてまつる。
かれその遣さえたる大碓の命、召し上げずて、すなはちおのれみづからその二孃子に婚ひて、更にあだをみなぎて、その孃子と詐り名づけて貢上たてまつりき。
館松たてまつさんは、もう錦小路にしきこうじ(鉄胤の寓居ぐうきょをさす)をおたずねでございましたか。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)