“ささ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
27.4%
24.5%
12.5%
5.8%
5.6%
些々4.2%
3.5%
小竹2.5%
2.3%
瑣々1.5%
1.4%
1.2%
1.2%
0.8%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
0.4%
指擧0.2%
佐々0.2%
0.2%
0.2%
射映0.2%
0.2%
嵯々0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌朝セルゲイ、セルゲイチはここにて、熱心に十字架って祈祷げ、自分等院長たりしわしたのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
一人は細い言訳ほどに身をもたせて、護謨びき靴の右の爪先を、に地に突いて、左足一本で細長いからだの中心をえている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
間詰、お庭の者、などと称される隠密の役は、駿河台の甲賀組、四谷の伊賀組、牛込の根来組、こう三ヵ所に組屋敷があった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おゝ、あはれ、やかにましい寐姿は、藻脱の殻か、山に夢がさまよふなら、衝戻す鐘も聞えよ、と念じぶむ程こそありけれ。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
この夜は別して身をめ、御燈の数をげて、災難即滅、怨敵退散の祈願をめたりしが、翌日点燈頃ともなれば、又来にけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大急ぎで十五円八十銭を送っていただきたいというような案配であった。そのつぎにおのれの近況のそれも些々たる茶飯事を告げる。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)
近づく折があったら、たった一言「許す」とやき度い衝動に駆られ乍らも、半十郎の常識と体面が必死とその奔出する熱情を押えるのでした。
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
山ふところの日当りの小竹原を通りかかり、そこに二坪近くの丸さに、小竹之葉が剥げ、赤土がき出ているのを見付けると、息子の岳神は指して笑いながらいった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
続いて眼に触れたのは醜怪なる𤢖三人の屍体で、一人は眼をかれた上に更に胸を貫かれ、一人は脳天を深くれて、荒莚の片端をんだまま仰反っていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
国のために、道のために、主義のために、真理の探究のために心を潜めるものは、今日でも「諸縁を放下すべき」であり、瑣々たる義理や人情は問題にしないのである。
徒然草の鑑賞 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「また我が子建御名方の神一〇あり。これをきては無し」と、かく白したまふほどに、その建御名方の神、千引の石一一手末げて來て
……ことに相手が、うた沢の如きをたしなむタマだったら、たちまち、それからそれ口がほぐれて、雪のあしたの煙草の火、寒いにせめてお茶一ぷく、それが高じて一つ……
三の酉 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
庭の正面に大きな笠松の枝が低く垂下って、添杭がしてあって、下の雪見灯籠に被っています。松の根元には美しいが一面にい茂っていました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
雪田はいつか又私達を狭い山脊に導いた、巨巌の上をって間もなく岩を敷き詰めたやかな平らに出る、そしてそこに見覚えのある一本の標木と
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
近付くまゝにの様子を伺えば、寥然として人のありともわれず、是は不思議とやぶれ戸に耳をて聞けば竊々やくような音、あやしく耳をせばする女の声なり。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
まぶたは優しい母親の指で静かになで下げられ口は長年仕えた女の手でえられて居る。多くの女達は冷たい幼児の手を取って自分の頬にすりつけながら声をあげて泣いて居る。
悲しめる心 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
おくれ毛を、掛けたばかりで、櫛もきちんとっていましたが、背負上げの結び目が、まだなまなまと血のように片端って、踏みしめてった上前の片褄が、ずるずると地をいている。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
同宿の悪太郎は、それを好事にして折々貞之進をせびる、せびられゝばすぐ首肯て、及ぶだけ用立てゝるのが例の如くなっていた、それから或男が附け込んで、或いやしい問題をげた時
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
そしてその末端に花穂をえ着け花穂は中天に翻っているのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「実はどういうんだか、今夜の雪は一片でも身体へ当るたびに、毒虫にれるような気がするんです。」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「黙れ!」と弓の折の寄るを貫一は片手にへて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
これより後、淡海の佐佐紀の君が、名は韓帒白さく、「淡海の久多綿蚊屋野に、猪鹿にあり。その立てる足は、原の如く、指擧げたるは、枯松の如し」
ここにその 大御酒杯を取らして、立ち依り指擧げて、歌よみしたまひしく
「ああ、どうも済みませんでしたネ、佐々君」
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
というとへ立って駆け出したんで、がぞろぞろとついて行くと、鍍金の奴は一足おくれで、そのあとへ、こけ勘。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
げて、桃太郎二倍なる武勇の子をるべしと
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
きたる折ながら、八蔵は腰なる鍵を取りして、勝手の戸に外より鎖を下し、急ぎ門前に立出でて、滑川の方へ行く泰助の後より、跫音ひそかに跟けけども、日は傾きて影も射映ねば
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従七位は、白痴の毒気を避けるがごとく、を廻して、二つ三つ這奴の鼻のを払いながら
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一丈余りの蒼黒い岩が、真直に池の底から突き出して、き水の折れ曲るに、嵯々と構える右側には、例の熊笹断崖の上から水際まで、一寸隙間なく叢生している。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
上辷りのする赭色の岩屑を押し出した岩の狭間をい上って崖端に出ると、偃松の執念みついた破片岩の急傾斜がの如く波を打って、真黒な岩の大棟をえている。絶巓はすぐ其処だ。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
大磐石と更に高い岩壁との間に大岩がえられて、其下に好い平な砂地がある。居ながら瀑が見られるので其処を泊り場所とした。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
蛙がキリストのように世界のためにみずからをげそれを認めて、そして蛙の死骸を蛇が食うのなら私は得心する。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
否、そればかりではなかつた、此処等あたりまでやつて来ても、一面に水底に生えた藻のためにえられて、船頭は十分に艫や竿を使ふことが出来なかつた。
ある日の印旛沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
仏像は背延びをするようにしてのろりのろりと歩きだしたが、十足ばかり往ったところでえられたようにひっくり返って大きな音をさした。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
(七) 子夏曰く、しきを(尊)び、色を(軽易)り、父母にえてく其の力をし、君にえて能く其の身をげ、朋友と交わりいてあらば、未だ学ばずというと
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
可悔い可悔い」跣足で飛出して来たお島にえられながら、おゆうは悶踠いて叫んだ。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
終日灰色に打曇りて、薄日をだにみてさざりし空はく暮れんとして、弥増す寒さはからず人にれば、幾分のぎにもと家々の戸は例よりも早くれて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)