“熊笹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くまざさ92.2%
くまささ3.9%
くまさヽ2.0%
くまざゝ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、湿っぽい林道の両側には熊笹くまざさやぶが高くなり、熊笹の間からは闊葉樹かつようじゅが群立して原生樹林帯はしだいに奥暗くなっていった。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
恐らくは万古不融ばんこふゆうの雪にして混々こん/\として利根水量をおうからしむるの大原因たるべし、当夜の寒気かんきおもふに堪へたり、宿所をらんとするも長一丈余の熊笹くまささ繁密せるを以て
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
お濱さんは居なかつたがおなじ様に鼠色ねずみいろ無地むぢ単衣ひとへを着た盲唖院の唖者をしの男の子が二人、ぬまの岸の熊笹くまさヽが茂つた中にしやがんで、手真似で何か話し乍らうなづき合つて居た。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
かゝしまこととて、みちなどのあらうはづはなく、熊笹くまざゝあひだ掻分かきわけたり、幾百千年いくひやくせんねんらいつもつもつて、あだか小山こやまのやうになつて落葉おちばうへんだり、また南半球みなみはんきゆう特有とくいう黄乳樹わうにうじゆとて