“混々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こん/\40.0%
こんこん20.0%
ごたごた20.0%
ごみごみ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
未明みめい食事をおはりて出立し又水流すいりうさかのぼる、無数の瀑布を経過けいくわして五千五百呎のたかきに至れば水流まつたき、源泉は岩罅かんこより混々こん/\として出できた
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
此地眺望最も秀美、東は滄海そうかい漫々まんまんとして、旭日きょくじつ房総ぼうそうの山に掛るあり、南は玉川たまがわ混々こんこんとして清流の富峰ふほうの雪に映ずるあり、西は海老取川えびとりがわを隔て云々、大層賞めて書いてある。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
事件を引渡したと思われる——車掌がいきおいなく戻って、がちゃりと提革鞄さげかばんを一つゆすって、チチンと遣ったが、まだ残惜そうに大路に半身を乗出して人だかりの混々ごたごた揉むのを、通り過ぎざまに見て進む。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
本郷の混々ごみごみした所から此辺に来ると、何故か落ちついた気がする。二三年前の五月頃、漱石の墓にお参りした事もあったが……。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)