“混合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごっちゃ21.1%
こんごう15.8%
こみあ10.5%
こんがふ10.5%
まざりあ5.3%
あわせ5.3%
いれまざ5.3%
とりま5.3%
まじへ5.3%
まじりあ5.3%
コンビネーション5.3%
ミキサア5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おべんちゃらと、おためごかしを混合ごっちゃにして、けだもの茶屋の飲代のみしろぐらいは、たしかにお松からせしめていることは疑うべくもありますまい。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
器物きぶつとしてはつごうがいことをもつたので、青銅器時代せいどうきじだいをはごろには、混合こんごう歩合ぶあひがたいていこのわりあひになつてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
乗降のりおりが大分混合こみあっている。其処を出ると足柄か天城か、真白に雪の輝いた連山が眺められた。車窓近くの百姓家の段々畑の畔に梅が白々と咲いて居る。今年初めて見る梅である。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
扶桑略記ふさうりやくき(巻卅三)〇日本(百卅三)の列伝れつでん(五十九)〇菅家御伝記(神統かみのみすゑ菅原陳経のぶつね朝臣御作正史によられたれば証とすべし)其余そのよ虚実きよじつ混合こんがふしたる古今の書籍しよじやく枚挙まいきよすべからず。
耳に聞く友人等の笑声、眼に見るはなやかな電燈の灯影ほかげは、それらのものは岸本が心中の悲痛と混合まざりあった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
室一杯に香料の匂がせ返える程満ちていることで、しかも其かおりは他でも無い、曹達そうだ土瀝青ちゃん没薬もつやくとを一緒に混合あわせた香であって、即、それは、数千年の昔古代埃及の人達が
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すべてこれらの過去った日の光景ありさまが前にあったことも後にあったことも一緒に混合いれまざって、稲妻いなずまのように岸本の胸を通過ぎた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この荷物のゴチャゴチャした中で、お雪は往復いきかえりの旅を混合とりまぜて夫に話した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「嬉し悲しの色さへ見せぬなれが眼は、鉄と黄金こがね混合まじへたる冷き宝石の如し。」と云ひたるも、この種の女の眼にはあらざるか。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
寒さと温暖あたたかさとの混合まじりあったような空気は部屋の内までも流れ込んで来た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
併し、常磐津、長唄、管絃楽と、能がかりな科白とオペラの合唱のようなものとの混合コンビネーションは、面白い思いつきと云う以上、何処まで発育し得るものであろう。自分には分らない。
印象:九月の帝国劇場 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
誰とでもほほえみ交して最近のHITである芝居の評判を話題にのぼせられるだろうし、そうしてモンテ・カアロの中心に潜り込んでその柱石キャプテンたちと混合ミキサア
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)