“あわせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アワセ
語句割合
96.9%
袷衣1.1%
0.8%
0.3%
夾襖0.3%
0.3%
混合0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藍微塵あいみじんあわせに、一本独鈷どっこの帯、素足に雪駄せったを突っかけている。まげの形がきゃんであって、職人とも見えない。真面目に睨んだら鋭かろう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ついでながらその来泊したる当時の風俗を申せば、木綿藍縞の袷衣あわせに小倉の帯を締め無地木綿のぶっ割き羽織を着し
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
近日西客来ル、其事カ件ニ付テハ曽テ木圭カヨリ来書アリ、其儀ニ曰ク、両国論ヲあわせテ云々ト、故ニ此国ニ来ラバ先ヅ其事件云々ヲ委曲、使ヲ以達可ク、然ラザレバ其西客ニ一名ヲ付て送ルベシト。
坂本竜馬手帳摘要 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
大家たいか家夫わかいものを尽して力たらざれば掘夫ほりてやとひ、幾十人の力をあわせて一時に掘尽す。事を急に為すは掘る内にも大雪下れば立地たちどころうずたかく人力におよばざるゆゑなり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
見るとひたいの上から大粒の汗がころげ落ち、左右の肩骨が近頃めっきり高くなって、背中にピタリとついている夾襖あわせの上に、八字の皺が浮紋うきもんのように飛び出していた。
(新字新仮名) / 魯迅(著)
身并忘刀筆名 ともあわせわす刀筆とうひつの名
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
室一杯に香料の匂がせ返える程満ちていることで、しかも其かおりは他でも無い、曹達そうだ土瀝青ちゃん没薬もつやくとを一緒に混合あわせた香であって、即、それは、数千年の昔古代埃及の人達が
木乃伊の耳飾 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)