坂本竜馬
1836.01.03 〜 1867.12.10
著者としての作品一覧
海援隊約規(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
凡嘗テ本藩ヲ脱スル者及佗藩ヲ脱スル者海外ノ志アル者此隊ニ入ル 運‐輸射‐利開‐柘投‐機本藩ノ応援ヲ為スヲ以テ主トス今後自他ニ論ナク其志ニ従テ撰テ入之。 凡隊中ノ事一切隊長ノ処分ニ任 …
読書目安時間:約1分
凡嘗テ本藩ヲ脱スル者及佗藩ヲ脱スル者海外ノ志アル者此隊ニ入ル 運‐輸射‐利開‐柘投‐機本藩ノ応援ヲ為スヲ以テ主トス今後自他ニ論ナク其志ニ従テ撰テ入之。 凡隊中ノ事一切隊長ノ処分ニ任 …
坂本竜馬手記:イロハ丸航海日記(新字旧仮名)
読書目安時間:約12分
四月廿三日夜危難之後明光丸ニ移り鞆の港ニ上陸ス。時に廿四日朝五ツ時頃也。市太郎、英四郎に命じて士官水夫の宿をとらしむ。独り梅太郎、高柳楠之助のまねきによりて道越町魚屋万蔵の家にいた …
読書目安時間:約12分
四月廿三日夜危難之後明光丸ニ移り鞆の港ニ上陸ス。時に廿四日朝五ツ時頃也。市太郎、英四郎に命じて士官水夫の宿をとらしむ。独り梅太郎、高柳楠之助のまねきによりて道越町魚屋万蔵の家にいた …
坂本竜馬手帳摘要(新字旧仮名)
読書目安時間:約5分
壬丑歳慶応元年 四月廿五日、坂ヲ発ス。 五月朔、麑府ニ至ル。 五月十六日、鹿府ヲ発ス。時午ヲ過グ、鹿児ヨリ四里、伊集院四里。 市来港止宿四リ、川内宿二リ。 十七日 川内川あり、海辺 …
読書目安時間:約5分
壬丑歳慶応元年 四月廿五日、坂ヲ発ス。 五月朔、麑府ニ至ル。 五月十六日、鹿府ヲ発ス。時午ヲ過グ、鹿児ヨリ四里、伊集院四里。 市来港止宿四リ、川内宿二リ。 十七日 川内川あり、海辺 …
新官制擬定書:慶応三年十月十六日(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
関白一人。 公卿中尤徳望智識兼修ノ者ヲ以テ、之ニ充ツ。 上一人ヲ輔弼シ万機ヲ関白シ、大政ヲ総裁ス。(暗ニ公ヲ以テ之ニ擬ス) 議奏若干人。 親王公卿諸侯ノ尤モ徳望智識アル者ヲ以テ、之 …
読書目安時間:約1分
関白一人。 公卿中尤徳望智識兼修ノ者ヲ以テ、之ニ充ツ。 上一人ヲ輔弼シ万機ヲ関白シ、大政ヲ総裁ス。(暗ニ公ヲ以テ之ニ擬ス) 議奏若干人。 親王公卿諸侯ノ尤モ徳望智識アル者ヲ以テ、之 …
新政府綱領八策:慶応三年十一月(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
第一義 天下有名ノ人材ヲ招致シ顧問ニ供フ 第二義 有材ノ諸侯ヲ撰用シ朝廷ノ官爵ヲ賜ヒ現今有名無実ノ官ヲ除ク 第三義 外国ノ交際ヲ議定ス 第四義 律令ヲ撰シ新ニ無窮ノ大典ヲ定ム律令既 …
読書目安時間:約1分
第一義 天下有名ノ人材ヲ招致シ顧問ニ供フ 第二義 有材ノ諸侯ヲ撰用シ朝廷ノ官爵ヲ賜ヒ現今有名無実ノ官ヲ除ク 第三義 外国ノ交際ヲ議定ス 第四義 律令ヲ撰シ新ニ無窮ノ大典ヲ定ム律令既 …
船中八策(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。 一、上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事。 一、有材の公卿・諸侯及天下の人材 …
読書目安時間:約1分
一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。 一、上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事。 一、有材の公卿・諸侯及天下の人材 …
船中八策:慶応三年六月十五日(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事。 一、上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事。 一、有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材 …
読書目安時間:約1分
一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事。 一、上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事。 一、有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材 …
続 手紙:01 清井権二郎あて(推定、安政年間、五月二十五日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
愈〻御安全之由、奉賀入候。然バ銭之議御申越被下候得共、此節一向ニ銭切ニ而困入申候。此間之中ニ田舎より登候ハバ、其節差上可申候。 (不明) 坂本龍馬 五月廿五日 清井権二郎殿(不明) …
読書目安時間:約1分
愈〻御安全之由、奉賀入候。然バ銭之議御申越被下候得共、此節一向ニ銭切ニ而困入申候。此間之中ニ田舎より登候ハバ、其節差上可申候。 (不明) 坂本龍馬 五月廿五日 清井権二郎殿(不明) …
続 手紙:02 坂本乙女、春猪あて(推定、文久三年秋頃)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先便御こしの御文御哥など、甚おもしろく拝見仕候。私事ハ急用これあり、今日江戸へ参り申候間、其御被知かた/″\先日の御文御哥さしあげ申候。 ○先日大和国ニてすこしゆくさのよふなる事こ …
読書目安時間:約1分
先便御こしの御文御哥など、甚おもしろく拝見仕候。私事ハ急用これあり、今日江戸へ参り申候間、其御被知かた/″\先日の御文御哥さしあげ申候。 ○先日大和国ニてすこしゆくさのよふなる事こ …
続 手紙:03 宛先き、年未詳(推定、元治元年九月十五日、勝海舟あて)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
龍馬謹白 黒龍丸の船将云〻の議論もて、其御船を軍艦となし、大炮を積、数年交代しつゝ、且ハ神戸をも守らむといふ。 軍艦といはゞ江戸の外の物ならぬ心より、 右の論に決せむ。九月拾五日、 …
読書目安時間:約1分
龍馬謹白 黒龍丸の船将云〻の議論もて、其御船を軍艦となし、大炮を積、数年交代しつゝ、且ハ神戸をも守らむといふ。 軍艦といはゞ江戸の外の物ならぬ心より、 右の論に決せむ。九月拾五日、 …
続 手紙:04 池内蔵太あて(推定、慶応元年夏、二十二日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
其後ハ御物遠奉存候。 作日頃より御風気ニ御引籠のよし御大事可被成、奉存候。 然ニ拙儀御国の無余儀方ニ文通し申度、独兄ならでハ不叶事拝顔仕度奉存候。 彼海軍士官被仰付候者も、大坂表ニ …
読書目安時間:約1分
其後ハ御物遠奉存候。 作日頃より御風気ニ御引籠のよし御大事可被成、奉存候。 然ニ拙儀御国の無余儀方ニ文通し申度、独兄ならでハ不叶事拝顔仕度奉存候。 彼海軍士官被仰付候者も、大坂表ニ …
続 手紙:05 宛先き、年月日、未詳(推定、慶応元年夏、坂本乙女あて)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
其後ハ御遠〻敷奉存候 此頃定而御きづかい被遊候ハんと奉存候。然ニ私共英太郎共皆〻ぶじニ出勢仕候。 何卒今年中御まち被成候得バ、おもしろきはなし御聞ニ入候。当時ハさつまのやしきおり申 …
読書目安時間:約1分
其後ハ御遠〻敷奉存候 此頃定而御きづかい被遊候ハんと奉存候。然ニ私共英太郎共皆〻ぶじニ出勢仕候。 何卒今年中御まち被成候得バ、おもしろきはなし御聞ニ入候。当時ハさつまのやしきおり申 …
続 手紙:06 宛先き、年月日、未詳(推定、慶応元年秋、坂本乙女あて)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
西町蔵母ハいかゞ、定きづかいなるべし。然レバ蔵ハ此頃相不変一軍(四百人計)の参謀となり、戦場ニも鞭をとり、馬上ニて見廻りなど仕候。事なき時ハ自ら好て軍艦ニ乗組候て稽古致し候。勢盛な …
読書目安時間:約1分
西町蔵母ハいかゞ、定きづかいなるべし。然レバ蔵ハ此頃相不変一軍(四百人計)の参謀となり、戦場ニも鞭をとり、馬上ニて見廻りなど仕候。事なき時ハ自ら好て軍艦ニ乗組候て稽古致し候。勢盛な …
続 手紙:07 幕閣要人あてか(推定、慶応二年三月)(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
幕の為に論ずれバ、近日要路に内乱起り、相疑相そしり益不可通と言勢となるべし。 当時実に歎ずべきハ伏水にとりのがしし浪人の取落セし書面を以て、朝廷にもぢいて論にかけ、ついに会津人陽明 …
読書目安時間:約2分
幕の為に論ずれバ、近日要路に内乱起り、相疑相そしり益不可通と言勢となるべし。 当時実に歎ずべきハ伏水にとりのがしし浪人の取落セし書面を以て、朝廷にもぢいて論にかけ、ついに会津人陽明 …
続 手紙:08 宛先き、年月日、未詳(推定、慶応二年春)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此度のお咄しお、くハ敷成可被遣候。愚兄の内此佐井ハ北奉行人町杉山佐井虎次郎 幸助方ニて御尋可被遣、此杉山にも私の咄御 なし可被遣候。 佐井よりハ曽而手紙参りたり、いまだ返書不出候得 …
読書目安時間:約1分
此度のお咄しお、くハ敷成可被遣候。愚兄の内此佐井ハ北奉行人町杉山佐井虎次郎 幸助方ニて御尋可被遣、此杉山にも私の咄御 なし可被遣候。 佐井よりハ曽而手紙参りたり、いまだ返書不出候得 …
続 手紙:09 宛先き、年月日、未詳(推定、慶応二年五月下旬、お龍あて)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
右の本を御こし可被遣候。太刀のゑがかいてあるナリ。 やどにてかりてあるたんすのひきだしの下タのはしのひきだしに、白ラさやのたんとふがある。 御こし可被遣候。 才谷梅太郎 謹付貴价申 …
読書目安時間:約1分
右の本を御こし可被遣候。太刀のゑがかいてあるナリ。 やどにてかりてあるたんすのひきだしの下タのはしのひきだしに、白ラさやのたんとふがある。 御こし可被遣候。 才谷梅太郎 謹付貴价申 …
続 手紙:10 坂本乙女あてか(推定、慶応二年夏頃)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
私事ハ初より少々論がことなり候故、相かハらず自身の見込所を致し候所、皆どふ致し候ても事ができぬゆへ、初に私しおわるくいゝ、私しお死なそふとばかり致し候ものも、此頃ハ皆〻何となく恋し …
読書目安時間:約1分
私事ハ初より少々論がことなり候故、相かハらず自身の見込所を致し候所、皆どふ致し候ても事ができぬゆへ、初に私しおわるくいゝ、私しお死なそふとばかり致し候ものも、此頃ハ皆〻何となく恋し …
続 手紙:11 坂本春猪あて(推定、慶応二年秋、二十四日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此つば肥前より送りくれ候ものにて、余程品よろしくと段々申もの御座候。江戸などにてハ古道具やなどほしがり申候なり。何卒御養子のこしニ止り候よふ、希入候。 此頃、外国のおしろいと申もの …
読書目安時間:約1分
此つば肥前より送りくれ候ものにて、余程品よろしくと段々申もの御座候。江戸などにてハ古道具やなどほしがり申候なり。何卒御養子のこしニ止り候よふ、希入候。 此頃、外国のおしろいと申もの …
続 手紙:12 森玄道、伊藤助太夫あて(推定、慶応二年八月十六日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
さし出し候使の者ハ小曽根英四郎の親類入木や重平番頭の者、与平と申もの、何か此者ニ御尋被成、又用向御申聞被遣度奉願候。 十六日頓首。 龍馬 森様 井藤様 井藤助太夫様 早〻龍馬 其後 …
読書目安時間:約1分
さし出し候使の者ハ小曽根英四郎の親類入木や重平番頭の者、与平と申もの、何か此者ニ御尋被成、又用向御申聞被遣度奉願候。 十六日頓首。 龍馬 森様 井藤様 井藤助太夫様 早〻龍馬 其後 …
続 手紙:13 伊藤助太夫あて(推定、慶応三年春頃、二日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
土佐の定宿に御引取申候つもりニ候間、今夕方まで其方もとに御止り可被遣候、早〻。 二日龍 九三様才谷 御直披 …
読書目安時間:約1分
土佐の定宿に御引取申候つもりニ候間、今夕方まで其方もとに御止り可被遣候、早〻。 二日龍 九三様才谷 御直披 …
続 手紙:14 伊藤助太夫あて(推定、慶応三年二月頃、十六日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
玄道先生唯今御入来相成候、依而雅兄早〻御出被下ず候てハ、天下の儀論初りかね申候。 何卒御足おすゝめさせたまへと申すハ 十六日龍馬 伊藤先生坂本 足下 …
読書目安時間:約1分
玄道先生唯今御入来相成候、依而雅兄早〻御出被下ず候てハ、天下の儀論初りかね申候。 何卒御足おすゝめさせたまへと申すハ 十六日龍馬 伊藤先生坂本 足下 …
続 手紙:15 伊藤助太夫あて(年月未詳、四日。推定、慶応三年三月)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
私の志し実ニ十二ぶんもはこび申候間、則大兄ニも兼而御同意の事故、天下の大幸と御よろこび可被遣候。 何夕方までの内、御咄し仕候。又商会のものも御引合仕候。 四日草々頓首。 九三老兄 …
読書目安時間:約1分
私の志し実ニ十二ぶんもはこび申候間、則大兄ニも兼而御同意の事故、天下の大幸と御よろこび可被遣候。 何夕方までの内、御咄し仕候。又商会のものも御引合仕候。 四日草々頓首。 九三老兄 …
続 手紙:16 三吉慎蔵あて(推定、慶応三年春、二十二日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
大日本吏舌代 但本箱とも 右借用仕度、此使に御送り被遣候得バ、難有次第奉存候。頓首龍 廿二日才吉 三吉様 …
読書目安時間:約1分
大日本吏舌代 但本箱とも 右借用仕度、此使に御送り被遣候得バ、難有次第奉存候。頓首龍 廿二日才吉 三吉様 …
続 手紙:17 高松太郎あて(推定、慶応三年七月二十五日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
舌代 一、大極丸の水夫、人を殺し候由。此事ハ西郷より申来リ候ニ付、小弟宜しく引合致し置候。此度毛利、望月が下坂致し候ニ付、諸事頼置候。何のわけも無事なるべしと奉存候。 一、昨日ハ御 …
読書目安時間:約1分
舌代 一、大極丸の水夫、人を殺し候由。此事ハ西郷より申来リ候ニ付、小弟宜しく引合致し置候。此度毛利、望月が下坂致し候ニ付、諸事頼置候。何のわけも無事なるべしと奉存候。 一、昨日ハ御 …
続 手紙:18 順助あて(推定、慶応三年十一月十日)(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先日も愚書さし出申候。御返書いまだ達し不申、然に彼寺田屋のよくめの金於私でふつごふに候間、元と金百両が出来ねば先日さし出候書の如く、去年よりの利金十八両だけなりとも、此使へ御渡し奉 …
読書目安時間:約1分
先日も愚書さし出申候。御返書いまだ達し不申、然に彼寺田屋のよくめの金於私でふつごふに候間、元と金百両が出来ねば先日さし出候書の如く、去年よりの利金十八両だけなりとも、此使へ御渡し奉 …
手紙:001 嘉永六年九月二十三日 父坂本八平直足あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。秋気次第に相増候処、愈々御機嫌能可被成御座、目出度千万存奉候。次に私儀無異に相暮申候。御休心可被成下候。兄御許にアメリカ沙汰申上候に付、御覧可被成候。先は急用御座候に …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。秋気次第に相増候処、愈々御機嫌能可被成御座、目出度千万存奉候。次に私儀無異に相暮申候。御休心可被成下候。兄御許にアメリカ沙汰申上候に付、御覧可被成候。先は急用御座候に …
手紙:002 安政三年九月二十九日 相良屋源之助あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
二白、御家内へも宜敷御伝声可被下候、以上。 一筆啓上仕候。冷気次第に相増し候へ共、弥御安全可被成目出度奉存候。随而野生儀道中筋無異議江戸に着仕り、築地屋敷に罷在候。乍憚御休意被下度 …
読書目安時間:約1分
二白、御家内へも宜敷御伝声可被下候、以上。 一筆啓上仕候。冷気次第に相増し候へ共、弥御安全可被成目出度奉存候。随而野生儀道中筋無異議江戸に着仕り、築地屋敷に罷在候。乍憚御休意被下度 …
手紙:003 安政五年七月頃 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
(表面) 此状もつて行者ニ、せんの大廻の荷のやり所がしれん言ハれんぞよ。 此勇(男)のに物ぢやあきに、状が龍馬から来たけんどまちがつたと御いゝ可被下候。 先便差出し申候しよふ婦(菖 …
読書目安時間:約1分
(表面) 此状もつて行者ニ、せんの大廻の荷のやり所がしれん言ハれんぞよ。 此勇(男)のに物ぢやあきに、状が龍馬から来たけんどまちがつたと御いゝ可被下候。 先便差出し申候しよふ婦(菖 …
手紙:004 安政五年十一月十九日 住谷信順、大胡資敬あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
尊札拝見仕候。寒気之節益御安泰、長途無御罣御修業、珍重之御儀奉存候。扨仰被越候御趣、何レ拝願之上御相談可申上奉存候。然ニ奴儀無拠要用ニ相掛居申候間、明後出足ニ而其御許迄参上可仕奉存 …
読書目安時間:約1分
尊札拝見仕候。寒気之節益御安泰、長途無御罣御修業、珍重之御儀奉存候。扨仰被越候御趣、何レ拝願之上御相談可申上奉存候。然ニ奴儀無拠要用ニ相掛居申候間、明後出足ニ而其御許迄参上可仕奉存 …
手紙:005 文久元年九月十三日 平井かほあて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先づ〻〻御無事とぞんじ上候。天下の時勢切迫致し候に付、 一、高マチ袴 一、ブツサキ羽織 一、宗十郎頭巾 外に細き大小一腰各々一ツ、御用意あり度存上候。 九月十三日坂本龍馬 平井かほ …
読書目安時間:約1分
先づ〻〻御無事とぞんじ上候。天下の時勢切迫致し候に付、 一、高マチ袴 一、ブツサキ羽織 一、宗十郎頭巾 外に細き大小一腰各々一ツ、御用意あり度存上候。 九月十三日坂本龍馬 平井かほ …
手紙:006 文久元年十月十四日 田中良助あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一、金子弐両也。 右者下拙儀讃州地方ニ罷越候ニ付、金子入用ニ付借用候事実正ニ候。返弁之儀当暮限壱割五歩之利足を加、元利共必然皆済可致、仍之借用始末如件候。 文久辛酉歳十月十四日 坂 …
読書目安時間:約1分
一、金子弐両也。 右者下拙儀讃州地方ニ罷越候ニ付、金子入用ニ付借用候事実正ニ候。返弁之儀当暮限壱割五歩之利足を加、元利共必然皆済可致、仍之借用始末如件候。 文久辛酉歳十月十四日 坂 …
手紙:007 文久三年三月二十日 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
扨も/\人間の一世ハがてんの行ぬハ元よりの事、うんのわるいものハふろよりいでんとして、きんたまをつめわりて死ぬるものもあり。夫とくらべてハ私などハ、うんがつよくなにほど死ぬるバへで …
読書目安時間:約1分
扨も/\人間の一世ハがてんの行ぬハ元よりの事、うんのわるいものハふろよりいでんとして、きんたまをつめわりて死ぬるものもあり。夫とくらべてハ私などハ、うんがつよくなにほど死ぬるバへで …
手紙:008 文久三年五月十七日 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此頃ハ天下無二の軍学者勝麟太郎という大先生に門人となり、ことの外かはいがられ候て、先きやくぶんのよふなものになり申候。ちかきうちにハ大坂より十里あまりの地ニて、兵庫という所ニて、お …
読書目安時間:約1分
此頃ハ天下無二の軍学者勝麟太郎という大先生に門人となり、ことの外かはいがられ候て、先きやくぶんのよふなものになり申候。ちかきうちにハ大坂より十里あまりの地ニて、兵庫という所ニて、お …
手紙:009 文久三年六月十六日 池内蔵太の母あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
いさゝか御心をやすめんとて、 六月十六日に 認候文。直陰 龍馬よりも申上候。扨、蔵が一件ハ今朝廷のおぼしめしもつらぬかず、土州を初メ諸藩のとの様がた皆〻国にかへり、蔵が心中にハ思よ …
読書目安時間:約2分
いさゝか御心をやすめんとて、 六月十六日に 認候文。直陰 龍馬よりも申上候。扨、蔵が一件ハ今朝廷のおぼしめしもつらぬかず、土州を初メ諸藩のとの様がた皆〻国にかへり、蔵が心中にハ思よ …
手紙:010 文久三年六月二十九日 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約4分
この文ハ極大事の事斗ニて、 けしてべちや/\シャベクリにハ、 ホヽヲホヽヲいややの、けして見せら れるぞへ 六月廿日あまりいくかゝけふのひハ忘れたり。一筆さしあげ申候。先日杉の方よ …
読書目安時間:約4分
この文ハ極大事の事斗ニて、 けしてべちや/\シャベクリにハ、 ホヽヲホヽヲいややの、けして見せら れるぞへ 六月廿日あまりいくかゝけふのひハ忘れたり。一筆さしあげ申候。先日杉の方よ …
手紙:011 文久三年七月八日か 村田巳三郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
唯今肥後邸ニ横井を尋候所、夜前申合候通、伏水ニ相待と申て、今日八ツ時頃、出足ニて候よし。 下拙ニ於ても一言、神戸へまて申遣し度儀も有之、又先刻御談申せし儀も有て、薩邸ニも早々参多し …
読書目安時間:約1分
唯今肥後邸ニ横井を尋候所、夜前申合候通、伏水ニ相待と申て、今日八ツ時頃、出足ニて候よし。 下拙ニ於ても一言、神戸へまて申遣し度儀も有之、又先刻御談申せし儀も有て、薩邸ニも早々参多し …
手紙:012 文久三年八月十四日か 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此は(な)しハまづ/\人にゆ(言)ハれんぞよ。すこしわけがある。 長刀順付ハ千葉先生より越前老公へあがり候人江(へ)、御申付ニて書たるなり。此人ハおさなというなり。本ハ乙女といゝし …
読書目安時間:約1分
此は(な)しハまづ/\人にゆ(言)ハれんぞよ。すこしわけがある。 長刀順付ハ千葉先生より越前老公へあがり候人江(へ)、御申付ニて書たるなり。此人ハおさなというなり。本ハ乙女といゝし …
手紙:013 文久三年八月十九日 川原塚茂太郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
家兄より(京)より大坂までおこし候文ニ付て、さし出申候存意、 ○彼養子のつがふハ積年の志願ニて、先年も度々申出候得(共兎角)兄が(心)配ニ相掛候事なれば終に立服致候ほどの事にて候ハ …
読書目安時間:約2分
家兄より(京)より大坂までおこし候文ニ付て、さし出申候存意、 ○彼養子のつがふハ積年の志願ニて、先年も度々申出候得(共兎角)兄が(心)配ニ相掛候事なれば終に立服致候ほどの事にて候ハ …
手紙:014 元治元年六月二十八日 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
かの小野小町が名哥よみても、よくひでりの順のよき時ハうけあい、雨がふり不申。あれハ北の山がくもりてきた所を、内〻よくしりてよみたりし也。 につただゝつねの太刀おさめてしほの引しも、 …
読書目安時間:約1分
かの小野小町が名哥よみても、よくひでりの順のよき時ハうけあい、雨がふり不申。あれハ北の山がくもりてきた所を、内〻よくしりてよみたりし也。 につただゝつねの太刀おさめてしほの引しも、 …
手紙:015 慶応元年閏五月五日 渋谷彦介あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
○坂本龍馬ヨリ渋谷彦助へ−将軍上洛ノ件(包紙ウワ書) 「薩州御藩 渋谷彦助様坂本龍馬 足下 〆」 二白、本文ニ土方楠左(楠左衛門久元)ハ国本(土佐)より出候ものゝ内ニハ一寄咄合て遣 …
読書目安時間:約1分
○坂本龍馬ヨリ渋谷彦助へ−将軍上洛ノ件(包紙ウワ書) 「薩州御藩 渋谷彦助様坂本龍馬 足下 〆」 二白、本文ニ土方楠左(楠左衛門久元)ハ国本(土佐)より出候ものゝ内ニハ一寄咄合て遣 …
手紙:016 慶応元年九月七日 坂本権平、乙女、おやべあて(新字旧仮名)
読書目安時間:約3分
九月六日朝、はからず京師寺町ニ川村盈進入道ニ行合、幸御一家の御よふす承り御機嫌宜奉大賀候。二ニ私共初、太郎無異儀憤発出勢罷在、御安慮奉願候。 一、目今時勢御聞入候。 当時さしつまり …
読書目安時間:約3分
九月六日朝、はからず京師寺町ニ川村盈進入道ニ行合、幸御一家の御よふす承り御機嫌宜奉大賀候。二ニ私共初、太郎無異儀憤発出勢罷在、御安慮奉願候。 一、目今時勢御聞入候。 当時さしつまり …
手紙:017 慶応元年九月九日 坂本乙女、おやべあて(新字旧仮名)
読書目安時間:約6分
私共とともニ致し候て、盛なるハ二丁目赤づら馬之助、水道通横町の長次郎、高松太郎、望月ハ死タリ。此者ら廿人斗の同志引つれ、今長崎の方ニ出、稽古方仕リ候。御国より出しものゝ内一人西洋イ …
読書目安時間:約6分
私共とともニ致し候て、盛なるハ二丁目赤づら馬之助、水道通横町の長次郎、高松太郎、望月ハ死タリ。此者ら廿人斗の同志引つれ、今長崎の方ニ出、稽古方仕リ候。御国より出しものゝ内一人西洋イ …
手紙:018 慶応元年九月九日 池内蔵太家族あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約3分
時々の事ハ外よりも御聞被遊候べし。然ニ先月(初五月ナリシ) 長国下の関と申所ニ参り滞留致し候節、蔵に久しくあハぬ故たずね候所、夫ハ三日路も外遠き所に居候より其まゝニおき候所、ふと蔵 …
読書目安時間:約3分
時々の事ハ外よりも御聞被遊候べし。然ニ先月(初五月ナリシ) 長国下の関と申所ニ参り滞留致し候節、蔵に久しくあハぬ故たずね候所、夫ハ三日路も外遠き所に居候より其まゝニおき候所、ふと蔵 …
手紙:019 慶応元年九月か 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
私がいぜんもつていました、かくなじでかいた烈女伝を、あれをひらがなになほしてゑ入にて、そのゑと申は、本の烈女伝のゑのとふりなり。 誠におもしろし。私がかなになをそふと兼ねてをもいし …
読書目安時間:約1分
私がいぜんもつていました、かくなじでかいた烈女伝を、あれをひらがなになほしてゑ入にて、そのゑと申は、本の烈女伝のゑのとふりなり。 誠におもしろし。私がかなになをそふと兼ねてをもいし …
手紙:020 慶応元年十月三日 池内蔵太あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
去月二十九日上関に薩の小蝶丸にて参りたり。然るに此度の用事は云々、先づ京師のヨフスは去月十五日将軍上洛、二十一日、一、会、桑、暴に朝廷にせまり、追討の命をコフ。挙朝是にオソレユルス …
読書目安時間:約1分
去月二十九日上関に薩の小蝶丸にて参りたり。然るに此度の用事は云々、先づ京師のヨフスは去月十五日将軍上洛、二十一日、一、会、桑、暴に朝廷にせまり、追討の命をコフ。挙朝是にオソレユルス …
手紙:021 慶応元年十月十二日 印藤肇あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
二白、今夜も助大夫とのみ呑ており申候。 昨夜道路中うかゞい候事件色々相考候所、何レ急成ハかへりて両方の志通じかね候ヘバ、何を申ても共に国家をうれへ候所より成立候論なれば、両方の意味 …
読書目安時間:約1分
二白、今夜も助大夫とのみ呑ており申候。 昨夜道路中うかゞい候事件色々相考候所、何レ急成ハかへりて両方の志通じかね候ヘバ、何を申ても共に国家をうれへ候所より成立候論なれば、両方の意味 …
手紙:022 慶応元年十二月三日 印藤肇あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 然ニ私十一月廿四日浪華出帆、同廿六夕上の関ニつき申候。 夫より今日下の関ニ参り其まゝ御とゞけ申上候。いづれ拝顔の上万々。 謹言 十二月三日龍馬 聿大兄 足下 印藤様 …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 然ニ私十一月廿四日浪華出帆、同廿六夕上の関ニつき申候。 夫より今日下の関ニ参り其まゝ御とゞけ申上候。いづれ拝顔の上万々。 謹言 十二月三日龍馬 聿大兄 足下 印藤様 …
手紙:023 慶応元年十二月十四日 岩下佐次右衛門、吉井友実あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上。 然ニ私ニ非レバたれか上関迄出し候心積ニ候所、此頃御国より相廻り候船、下の関ニ参候時節、人なく幸ニ黒田了介殿御出ニ候得共、今少し御留りの儀故ニ無是非候。私とても了介殿御同 …
読書目安時間:約1分
一筆啓上。 然ニ私ニ非レバたれか上関迄出し候心積ニ候所、此頃御国より相廻り候船、下の関ニ参候時節、人なく幸ニ黒田了介殿御出ニ候得共、今少し御留りの儀故ニ無是非候。私とても了介殿御同 …
手紙:024 慶応元年十二月二十九日 印藤肇あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
昨日山口より中島四郎、能間百合熊、福原三蔵外要路の人山田宇右衛門とか申人被参候。いまだ咄合も不仕候所なれども、案ズルニ今日中ニ事すミと相成可申か、山口よりハ木圭小五郎よりも長〻敷手 …
読書目安時間:約1分
昨日山口より中島四郎、能間百合熊、福原三蔵外要路の人山田宇右衛門とか申人被参候。いまだ咄合も不仕候所なれども、案ズルニ今日中ニ事すミと相成可申か、山口よりハ木圭小五郎よりも長〻敷手 …
手紙:025 慶応二年一月三日 久保松太郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先刻御面遠御頼申上候。早速御世話被遣難有次第奉万謝候。 然ニ別封桂小五郎先生まで相達申度、何時ニてもよろしく御便の節御送奉願候。 何卒宜御願申上候。 正月三日拝稽首。 梅太郎 久保 …
読書目安時間:約1分
先刻御面遠御頼申上候。早速御世話被遣難有次第奉万謝候。 然ニ別封桂小五郎先生まで相達申度、何時ニてもよろしく御便の節御送奉願候。 何卒宜御願申上候。 正月三日拝稽首。 梅太郎 久保 …
手紙:026 慶応二年一月二十日 池内蔵太家族あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
池御一同 杉御一同 先日大坂ニい申候時ハ、誠に久しぶりにかぜ引もふし薬六ふく計ものみたれバ、ゆへなくなをり申候。夫が京に参り居候所、又〻昨夜よりねつありて今夜ねられ不申、ふとあとさ …
読書目安時間:約2分
池御一同 杉御一同 先日大坂ニい申候時ハ、誠に久しぶりにかぜ引もふし薬六ふく計ものみたれバ、ゆへなくなをり申候。夫が京に参り居候所、又〻昨夜よりねつありて今夜ねられ不申、ふとあとさ …
手紙:027 慶応二年二月三日 印藤肇あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
三吉兄ハ此頃御同行ニて薩邸ニ入候間、御安心可被遣候。然ニ去月伏見船宿寺田屋ニて一宿仕候節、幕府人数と一戦争仕候。其故ハ此度参ル寺内新右門参候間、御聞取奉願候。餘ハ拝顔の上、万〻。 …
読書目安時間:約1分
三吉兄ハ此頃御同行ニて薩邸ニ入候間、御安心可被遣候。然ニ去月伏見船宿寺田屋ニて一宿仕候節、幕府人数と一戦争仕候。其故ハ此度参ル寺内新右門参候間、御聞取奉願候。餘ハ拝顔の上、万〻。 …
手紙:028 慶応二年二月五日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
表に御記被成候六条ハ、小、西、両氏及老兄、龍等も御同席ニて談論セシ所ニて、毛も相違無之候。後来といへども決して変り候事無之ハ、神明の知る所ニ御座候。 丙寅 二月五日坂本龍 …
読書目安時間:約1分
表に御記被成候六条ハ、小、西、両氏及老兄、龍等も御同席ニて談論セシ所ニて、毛も相違無之候。後来といへども決して変り候事無之ハ、神明の知る所ニ御座候。 丙寅 二月五日坂本龍 …
手紙:029 慶応二年二月六日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此度の使者村新同行ニて参上可仕なれども、実ニ心ニ不任義在之、故ハ去月廿三日夜伏水ニ一宿仕候所、不斗も幕府より人数さし立、龍を打取るとて夜八ツ時頃二十人計寝所ニ押込ミ、皆手ごとニ鎗と …
読書目安時間:約1分
此度の使者村新同行ニて参上可仕なれども、実ニ心ニ不任義在之、故ハ去月廿三日夜伏水ニ一宿仕候所、不斗も幕府より人数さし立、龍を打取るとて夜八ツ時頃二十人計寝所ニ押込ミ、皆手ごとニ鎗と …
手紙:030 慶応二年三月八日 高松太郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
細左馬事、兼而海軍の志在、曽而馬関を龍と同伴ニて上京致候。在故て薩に下らんとす。 今幸ニ太郎兄が帰長の事を聞ク。今なれバ彼ユニヲンに左馬をのせ候ても宜かるべく、左馬事ハ海軍の事ニハ …
読書目安時間:約1分
細左馬事、兼而海軍の志在、曽而馬関を龍と同伴ニて上京致候。在故て薩に下らんとす。 今幸ニ太郎兄が帰長の事を聞ク。今なれバ彼ユニヲンに左馬をのせ候ても宜かるべく、左馬事ハ海軍の事ニハ …
手紙:031 慶応二年六月十六日 品川省吾あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
谷氏の書状御取持ニて私を御頼被遣候よし、定而御用事可有之と奉拝察、今より夕方かけ乙丑丸ニ御待申候間、何卒御来光奉願候。稽首〻。 十六日 龍 報国隊中 品川様坂本龍馬 八ツ半頃ニハ必 …
読書目安時間:約1分
谷氏の書状御取持ニて私を御頼被遣候よし、定而御用事可有之と奉拝察、今より夕方かけ乙丑丸ニ御待申候間、何卒御来光奉願候。稽首〻。 十六日 龍 報国隊中 品川様坂本龍馬 八ツ半頃ニハ必 …
手紙:032 慶応二年七月四日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
御別後お郡まで参り候所、下の関ハ又戦争と弟思ふに、どふぞ又やジ馬ハさしてく礼まいかと、早〻道お急ぎ度、御さしそへの人ニ相談仕候所、随分よろしかるべしとて夜おかけて道お急ぎ申、四日朝 …
読書目安時間:約1分
御別後お郡まで参り候所、下の関ハ又戦争と弟思ふに、どふぞ又やジ馬ハさしてく礼まいかと、早〻道お急ぎ度、御さしそへの人ニ相談仕候所、随分よろしかるべしとて夜おかけて道お急ぎ申、四日朝 …
手紙:033 慶応二年七月二十七日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
五大才にハ火薬千金斗云云頼置候。 一、小松、西郷などハ国ニ居申候。大坂の方ハ大久保、岩下がうけ持なりとて、彼レ両人の周旋のよしなり。 一、人数ハ七八百上りたりと聞ユ。 一、幕の翔鶴 …
読書目安時間:約1分
五大才にハ火薬千金斗云云頼置候。 一、小松、西郷などハ国ニ居申候。大坂の方ハ大久保、岩下がうけ持なりとて、彼レ両人の周旋のよしなり。 一、人数ハ七八百上りたりと聞ユ。 一、幕の翔鶴 …
手紙:034 慶応二年七月二十八日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
何も別ニ申上事なし。然ニ私共長崎へ帰りたれバ又のりかへ候船ハ出来ず水夫らに泣/\いとま出したれバ、皆泣/\に立チ出るも在り、いつ迄も死共に致さんと申者も在候。内チ外に出候もの両三人 …
読書目安時間:約1分
何も別ニ申上事なし。然ニ私共長崎へ帰りたれバ又のりかへ候船ハ出来ず水夫らに泣/\いとま出したれバ、皆泣/\に立チ出るも在り、いつ迄も死共に致さんと申者も在候。内チ外に出候もの両三人 …
手紙:035 慶応二年八月十三日 森玄道、伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
尚下の事件ハ三吉兄にも御申奉願候。 一筆啓上益御勇壮大賀至極奉存候。 扨時勢の事ハ一二、三吉兄の方に申上候間、御聞取可被遣候。扨此度使さし出候事ハ誠に小事件の可笑事ながら、又〻御面 …
読書目安時間:約2分
尚下の事件ハ三吉兄にも御申奉願候。 一筆啓上益御勇壮大賀至極奉存候。 扨時勢の事ハ一二、三吉兄の方に申上候間、御聞取可被遣候。扨此度使さし出候事ハ誠に小事件の可笑事ながら、又〻御面 …
手紙:036 慶応二年八月十六日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
其後ハ益御勇壮ニ奉恐慶候。然ニ去ル七月廿七日及八月朔日、小倉合戦終ニ落城と承り候。扨御内談承り候事の如く、御妙策被行候事と奉存候。はたして其時恐レ候幕海軍が道を取切候事ハ無之、(是 …
読書目安時間:約2分
其後ハ益御勇壮ニ奉恐慶候。然ニ去ル七月廿七日及八月朔日、小倉合戦終ニ落城と承り候。扨御内談承り候事の如く、御妙策被行候事と奉存候。はたして其時恐レ候幕海軍が道を取切候事ハ無之、(是 …
手紙:037 慶応二年九月十八日か 渡辺昇あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
渡辺先生才谷 御報 御書拝見仕候。然ニ肥後進前□て明朝までまい里居候。扨、唯今承り候得バ勝先生近日に、長州よりかへりて肥後へ参り候よふすいまだたしかにハ候ハねども、先は御聞に入候。 …
読書目安時間:約1分
渡辺先生才谷 御報 御書拝見仕候。然ニ肥後進前□て明朝までまい里居候。扨、唯今承り候得バ勝先生近日に、長州よりかへりて肥後へ参り候よふすいまだたしかにハ候ハねども、先は御聞に入候。 …
手紙:038 慶応二年十月五日 吉井友実あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。益御安泰愛出度存候。 偖先年来、御尽力被下候段、忝存候。則吾ガ為メニ尽候所、則、国家ニ尽ス所タルヤ明カナリ。仍而何歟為酬之、吾所蔵致候、旧赤穂ノ家臣神崎則休遺刀無銘一 …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。益御安泰愛出度存候。 偖先年来、御尽力被下候段、忝存候。則吾ガ為メニ尽候所、則、国家ニ尽ス所タルヤ明カナリ。仍而何歟為酬之、吾所蔵致候、旧赤穂ノ家臣神崎則休遺刀無銘一 …
手紙:039 慶応二年十一月 溝淵広之丞あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
本文溝渕ニ送りし状の草■御覧の為ニさし出ス(朱筆) 先日入御聴候小弟志願略相認候間、入御覧候。小弟二男ニ生れ成長ニ及まで家兄に従ふ。上国ニ遊びし頃、深君恩の辱を拝し海軍ニ志あるを以 …
読書目安時間:約1分
本文溝渕ニ送りし状の草■御覧の為ニさし出ス(朱筆) 先日入御聴候小弟志願略相認候間、入御覧候。小弟二男ニ生れ成長ニ及まで家兄に従ふ。上国ニ遊びし頃、深君恩の辱を拝し海軍ニ志あるを以 …
手紙:040 慶応二年十一月十六日 溝渕広之丞あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
拝啓候。 然ニ昨日鳥渡申上候彼騎銃色〻手を尽し候所、何分手ニ入かね候。先生の御力ニより候ハずバ外ニ術なく御願の為参上仕候。何卒御願申上候。彼筒の代金ハ三十一両より三十三両斗かと存候 …
読書目安時間:約1分
拝啓候。 然ニ昨日鳥渡申上候彼騎銃色〻手を尽し候所、何分手ニ入かね候。先生の御力ニより候ハずバ外ニ術なく御願の為参上仕候。何卒御願申上候。彼筒の代金ハ三十一両より三十三両斗かと存候 …
手紙:041 慶応二年十一月二十日 寺田屋お登勢あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
何かお咄しハ妻より申上べく、来年ハ上京致し候まゝ御目にかゝり候。 龍子が老母元より御家計の御セ話ニ候。猶よろしくおしかり被下度、実ニヘチヤクチヤ別りかね候人なれバ、実に御気のどくニ …
読書目安時間:約1分
何かお咄しハ妻より申上べく、来年ハ上京致し候まゝ御目にかゝり候。 龍子が老母元より御家計の御セ話ニ候。猶よろしくおしかり被下度、実ニヘチヤクチヤ別りかね候人なれバ、実に御気のどくニ …
手紙:042 慶応二年十二月四日 坂本権平、一同あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約11分
此手紙もし親類之方などに御為見被成候ハヾ必ず/\誰れかに御書取らセ被成候て御見セ。順蔵さんえも其書き写さ礼し書を御見セ。私手紙ハ必ず/\乙姉さんの元に御納め可被遣候。龍馬 御一同様 …
読書目安時間:約11分
此手紙もし親類之方などに御為見被成候ハヾ必ず/\誰れかに御書取らセ被成候て御見セ。順蔵さんえも其書き写さ礼し書を御見セ。私手紙ハ必ず/\乙姉さんの元に御納め可被遣候。龍馬 御一同様 …
手紙:043 慶応二年十二月四日 坂本権平あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。寒気節益御安養可被成御座、奉大賀候。降而私儀無異議相暮申候。御安慮可被遣候。扨別紙ニ認候事ども御直ニ御聞被成候得バ、自然近年中御出軍の時も、よ程御心当ニも相成申べく、 …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。寒気節益御安養可被成御座、奉大賀候。降而私儀無異議相暮申候。御安慮可被遣候。扨別紙ニ認候事ども御直ニ御聞被成候得バ、自然近年中御出軍の時も、よ程御心当ニも相成申べく、 …
手紙:044 慶応二年十二月四日 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約5分
おとめさんにさし上る。 兼而申上妻龍女ハ、望月亀弥太が戦死の時のなんにもあい候もの、又御国より出候もの此家ニて大ニセ話ニなり候所、此家も国家をうれへ候より家をほろこし候也。老母一人 …
読書目安時間:約5分
おとめさんにさし上る。 兼而申上妻龍女ハ、望月亀弥太が戦死の時のなんにもあい候もの、又御国より出候もの此家ニて大ニセ話ニなり候所、此家も国家をうれへ候より家をほろこし候也。老母一人 …
手紙:045 慶応二年十二月十五日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
益御安泰奉大賀候。 然に先日は薩行被遊候と承り候得ども、長崎ニ於も折あしく御面会申不上実失敬のヿ此頃ハ東廻りニて御帰国と奉存候所、存外御手間とり候て昨日御帰りと先刻承り候。 弟此度 …
読書目安時間:約1分
益御安泰奉大賀候。 然に先日は薩行被遊候と承り候得ども、長崎ニ於も折あしく御面会申不上実失敬のヿ此頃ハ東廻りニて御帰国と奉存候所、存外御手間とり候て昨日御帰りと先刻承り候。 弟此度 …
手紙:046 慶応二年十二月二十日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此溝渕広ハ一日も早く長崎にかへし申度、されバ船の事ハ伊藤先生及洪堂兄等の御周旋可被遣候。築前くろ崎まで船か、長崎まで船か、夫レハ広が心次第也。然るに用向がすめバ一日も止り候ハ、甚よ …
読書目安時間:約1分
此溝渕広ハ一日も早く長崎にかへし申度、されバ船の事ハ伊藤先生及洪堂兄等の御周旋可被遣候。築前くろ崎まで船か、長崎まで船か、夫レハ広が心次第也。然るに用向がすめバ一日も止り候ハ、甚よ …
手紙:047 慶応三年一月三日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
○広沢先生及、山田先生の方にも万々よろしく御頼申上候。再拝。 改年賀事御同意御儀奉存候。 然ニ御別後三田尻の方ニ出かけんとする所、井上兄より御咄置候て、すぐ下の関ニ罷帰り申候。兼而 …
読書目安時間:約1分
○広沢先生及、山田先生の方にも万々よろしく御頼申上候。再拝。 改年賀事御同意御儀奉存候。 然ニ御別後三田尻の方ニ出かけんとする所、井上兄より御咄置候て、すぐ下の関ニ罷帰り申候。兼而 …
手紙:048 慶応三年一月十四日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
追白、溝淵広之丞よりさし出し候品ものハ中島作に相頼申候間、御受取可被遣候。彼広之丞誠に先生の御恩をかんじ実ニありがたがり居申候。 再拝〻。 一筆啓上仕候。益御安泰可被成御座候然ニ先 …
読書目安時間:約1分
追白、溝淵広之丞よりさし出し候品ものハ中島作に相頼申候間、御受取可被遣候。彼広之丞誠に先生の御恩をかんじ実ニありがたがり居申候。 再拝〻。 一筆啓上仕候。益御安泰可被成御座候然ニ先 …
手紙:049 慶応三年一月十七日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
九日下の関を発ス。同十一日長崎港の口に来る。夫より私壱人上陸、水夫等ハ同十四日ニ上陸、荷物もあげ申候。右よふ御役所まで御達可被遣候。百拝。 十七日 伊藤九三様才谷梅太郎 御直披 …
読書目安時間:約1分
九日下の関を発ス。同十一日長崎港の口に来る。夫より私壱人上陸、水夫等ハ同十四日ニ上陸、荷物もあげ申候。右よふ御役所まで御達可被遣候。百拝。 十七日 伊藤九三様才谷梅太郎 御直披 …
手紙:050 慶応三年一月二十日 姪春猪あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
春猪どの/\、 春猪どのよ/\。此頃ハあかみちやとおしろいにて、はけぬりこてぬり/\つぶしもし、つまづいたら、よこまちのくハしやのばゞあがついでかけ、こんぺいとふのいがたに一日のあ …
読書目安時間:約1分
春猪どの/\、 春猪どのよ/\。此頃ハあかみちやとおしろいにて、はけぬりこてぬり/\つぶしもし、つまづいたら、よこまちのくハしやのばゞあがついでかけ、こんぺいとふのいがたに一日のあ …
手紙:051 慶応三年一月二十二日 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此度、門為参候て海山の咄御国の咄も聞つくし、誠におもしろく奉存候。然、私の心中などのこらず此の為に咄有之候間、くは敷御聞取可被遣と存候。稽首。 正月廿二日龍馬 坂本乙様左右直柔 …
読書目安時間:約1分
此度、門為参候て海山の咄御国の咄も聞つくし、誠におもしろく奉存候。然、私の心中などのこらず此の為に咄有之候間、くは敷御聞取可被遣と存候。稽首。 正月廿二日龍馬 坂本乙様左右直柔 …
手紙:052 慶応三年二月十三日 寺田屋お登勢あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先日手紙さし出し候あとにて箱が一ツある。宿のをかみさんが、もし是は何ンでござりますゾへ、こゝにわすれた。 夫ハさておき今日虎がきて心の竹をかきくどき彼一ツけんを咄し聞候、今すこし御 …
読書目安時間:約1分
先日手紙さし出し候あとにて箱が一ツある。宿のをかみさんが、もし是は何ンでござりますゾへ、こゝにわすれた。 夫ハさておき今日虎がきて心の竹をかきくどき彼一ツけんを咄し聞候、今すこし御 …
手紙:053 慶応三年二月十三日 寺田屋お登勢あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此さし出候帯屋も助たしかなる人なれバ、皆〻様御返じ何なりとも御なし可被下候。私がおり候所ハ、 下の関東本陳 伊藤助太夫 右の所ニて候(早々)御返じ御こし。 私しの名ハ、 薩州 才谷 …
読書目安時間:約1分
此さし出候帯屋も助たしかなる人なれバ、皆〻様御返じ何なりとも御なし可被下候。私がおり候所ハ、 下の関東本陳 伊藤助太夫 右の所ニて候(早々)御返じ御こし。 私しの名ハ、 薩州 才谷 …
手紙:054 慶応三年二月十四日 河田左久馬あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
其後ハ御無音申上候。御別後、老兄の事を京の方に申遣し候よふ存候うち、別に愚存も相生じ、先、其まゝニ仕候。何卒、今一度御面会仕候時ハ、よほどおもしろき事、御耳に入候と相楽ミ申候。其儀 …
読書目安時間:約1分
其後ハ御無音申上候。御別後、老兄の事を京の方に申遣し候よふ存候うち、別に愚存も相生じ、先、其まゝニ仕候。何卒、今一度御面会仕候時ハ、よほどおもしろき事、御耳に入候と相楽ミ申候。其儀 …
手紙:055 慶応三年二月十六日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此頃出崎の土佐参政後藤庄次郎近頃の人物ニて候。内〻御見置可被成候も、よろしからんと存じ、さし出し候龍 慎老台 おうち様まで御頼申置 慎蔵先生左右龍馬 追白、此頃も相不変御いそがしき …
読書目安時間:約1分
此頃出崎の土佐参政後藤庄次郎近頃の人物ニて候。内〻御見置可被成候も、よろしからんと存じ、さし出し候龍 慎老台 おうち様まで御頼申置 慎蔵先生左右龍馬 追白、此頃も相不変御いそがしき …
手紙:056 慶応三年二月二十二日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
近時新聞 ○薩州大山格之助廿日関ニ来ル。則面会。此人築前ニ渡リ本国ニ帰ル。其筑前ニ渡る故ハ此度、朝廷より三条卿を初メ五卿を御帰京の事被仰出候よし、此儀ニ依而の事なり。 ○先日井上聞 …
読書目安時間:約1分
近時新聞 ○薩州大山格之助廿日関ニ来ル。則面会。此人築前ニ渡リ本国ニ帰ル。其筑前ニ渡る故ハ此度、朝廷より三条卿を初メ五卿を御帰京の事被仰出候よし、此儀ニ依而の事なり。 ○先日井上聞 …
手紙:057 慶応三年三月六日 印藤肇あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約5分
追白、先日より病気ニて引籠居候まゝ書付として呈しぬ。 下の件ハ長〻の御ものがたり申上候得バ、通常の手紙ニしてハ何分別りがたく候間、不文ニハ一ツ書の方がよろしかるべしとて申上たれバ、 …
読書目安時間:約5分
追白、先日より病気ニて引籠居候まゝ書付として呈しぬ。 下の件ハ長〻の御ものがたり申上候得バ、通常の手紙ニしてハ何分別りがたく候間、不文ニハ一ツ書の方がよろしかるべしとて申上たれバ、 …
手紙:058 慶応三年三月二十日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
珍事御見ニ入候時、御耳入候。龍今日出ましたる故ハ、一昨日薩州村田新八山口の方へ、御使者ニ参りたる事件云々。 又今日石川清之助が薩州より、 条公までの使ニ参り、夫より急〻上京する也。 …
読書目安時間:約1分
珍事御見ニ入候時、御耳入候。龍今日出ましたる故ハ、一昨日薩州村田新八山口の方へ、御使者ニ参りたる事件云々。 又今日石川清之助が薩州より、 条公までの使ニ参り、夫より急〻上京する也。 …
手紙:059 慶応三年三月二十四日 坂本春猪あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
猶南町むばにもよろしく御伝へ御たのみ申あげ候。 御文難有、然ニ御ちうもんの銀の板うちのかんざしと云ものに、京打、江戸打と云あり、板打中にも色々の通り在之、画図でも御こしなれバ、わか …
読書目安時間:約1分
猶南町むばにもよろしく御伝へ御たのみ申あげ候。 御文難有、然ニ御ちうもんの銀の板うちのかんざしと云ものに、京打、江戸打と云あり、板打中にも色々の通り在之、画図でも御こしなれバ、わか …
手紙:060 慶応三年四月六日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
今日ハ金子御入用と存候得バ、小曽根英四郎みせ番頭清吉を以て、六百両さし出申候。 残弐百両ハ竹行の為ニ今シバらく借用仕置候間、其御心積奉願候。早〻頓首〻。 四月六日龍 伊藤九三老兄直 …
読書目安時間:約1分
今日ハ金子御入用と存候得バ、小曽根英四郎みせ番頭清吉を以て、六百両さし出申候。 残弐百両ハ竹行の為ニ今シバらく借用仕置候間、其御心積奉願候。早〻頓首〻。 四月六日龍 伊藤九三老兄直 …
手紙:061 慶応三年四月七日 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
私しが土佐に帰りたりときくと、幕吏が大恐れぞ、はやきおもみ申候。四方の浪人らがたずねてきて、どふもおかしい。近日京ニ後藤庄次郎どのおらんと思ひ候。其時ハ伏見の寺田やでやどかり、伏見 …
読書目安時間:約1分
私しが土佐に帰りたりときくと、幕吏が大恐れぞ、はやきおもみ申候。四方の浪人らがたずねてきて、どふもおかしい。近日京ニ後藤庄次郎どのおらんと思ひ候。其時ハ伏見の寺田やでやどかり、伏見 …
手紙:062 慶応三年四月初旬 坂本乙女あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
扨も/\、御ものがたりの笑しさハ、じつにはらおつかみたり。秋の日よりのたとへ、もつともおもしろし笑しと拝し申候。私事かの浮木の亀と申ハ何やらはなのさきにまいさがりて、日のかげお見る …
読書目安時間:約1分
扨も/\、御ものがたりの笑しさハ、じつにはらおつかみたり。秋の日よりのたとへ、もつともおもしろし笑しと拝し申候。私事かの浮木の亀と申ハ何やらはなのさきにまいさがりて、日のかげお見る …
手紙:063 慶応三年四月二十七日 寺田屋お登勢あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此一品ハきみへにおつかハし被成度、あれハ今どこにおるかしらん、たゞきづかい候。此度ハ下の関にせつかくつれてこふとおもいしニ、やれ/\、又これよりながさきにかへるわ。言わいでもよろし …
読書目安時間:約1分
此一品ハきみへにおつかハし被成度、あれハ今どこにおるかしらん、たゞきづかい候。此度ハ下の関にせつかくつれてこふとおもいしニ、やれ/\、又これよりながさきにかへるわ。言わいでもよろし …
手紙:064 慶応三年四月二十八日 菅野覚兵衛、高松太郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
拝啓。然に大極丸は後藤庄次郎引受くれ申候。そして小弟をして海援長と致し、諸君其まゝ御修業被成候よふ、つがふ付呉候。是西郷吉が老侯にとき候所と存候。福岡藤次郎此儀お国より以て承り申候 …
読書目安時間:約2分
拝啓。然に大極丸は後藤庄次郎引受くれ申候。そして小弟をして海援長と致し、諸君其まゝ御修業被成候よふ、つがふ付呉候。是西郷吉が老侯にとき候所と存候。福岡藤次郎此儀お国より以て承り申候 …
手紙:065 慶応三年五月五日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
此度の御志の程、士官の者共に申聞候所、一同なんだおはらい難有がりおり申候。再拝〻。 拝啓。 昨日御申聞被遣候事共、実に生前一大幸、言語を以て不可謝御事ニ御座候。然ニ先日此地を上方に …
読書目安時間:約2分
此度の御志の程、士官の者共に申聞候所、一同なんだおはらい難有がりおり申候。再拝〻。 拝啓。 昨日御申聞被遣候事共、実に生前一大幸、言語を以て不可謝御事ニ御座候。然ニ先日此地を上方に …
手紙:066 慶応三年五月七日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
覚書二条 一、此度の出崎ハ、非常の事件在之候ニ付、留守ニ於も相慎可申、然レバ信友のものといへども、自然堂まで不参よふ、御玄関御番衆まで御通達被遣度候事。 一、私し留守ニて他所より尋 …
読書目安時間:約1分
覚書二条 一、此度の出崎ハ、非常の事件在之候ニ付、留守ニ於も相慎可申、然レバ信友のものといへども、自然堂まで不参よふ、御玄関御番衆まで御通達被遣度候事。 一、私し留守ニて他所より尋 …
手紙:067 慶応三年五月七日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
追白、御案内の通り此度長崎ニ出候得バ、いかゞ相成候や不被計候得バ、左の覚さし舌代出し置候。 一、兼而私ら両人の所ハ三印両兄聞取ニ相成、御家に止宿御頼申候事故、私両人生活の一事ハ一切 …
読書目安時間:約1分
追白、御案内の通り此度長崎ニ出候得バ、いかゞ相成候や不被計候得バ、左の覚さし舌代出し置候。 一、兼而私ら両人の所ハ三印両兄聞取ニ相成、御家に止宿御頼申候事故、私両人生活の一事ハ一切 …
手紙:068 慶応三年五月八日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此度出崎仕候上ハ、御存の事件ニ候間、万一の御報知仕候時ハ、愚妻儀本国ニ送り返し可申、然レバ国本より家僕及老婆壱人、御家まで参上仕候。其間愚妻おして尊家に御養置可被遣候よふ、万〻御頼 …
読書目安時間:約1分
此度出崎仕候上ハ、御存の事件ニ候間、万一の御報知仕候時ハ、愚妻儀本国ニ送り返し可申、然レバ国本より家僕及老婆壱人、御家まで参上仕候。其間愚妻おして尊家に御養置可被遣候よふ、万〻御頼 …
手紙:069 慶応三年五月十一日 秋山某あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
唯御送り(但万国公法。)難有奉存候。そして活板字がたり不申ざれバ、其不足の字ハ御手許より御頼か、又ハ伏水ニて御相談、以前の板木師ニ御申付可被成下奉頼候。謹言。 十一日 秋山先生才谷 …
読書目安時間:約1分
唯御送り(但万国公法。)難有奉存候。そして活板字がたり不申ざれバ、其不足の字ハ御手許より御頼か、又ハ伏水ニて御相談、以前の板木師ニ御申付可被成下奉頼候。謹言。 十一日 秋山先生才谷 …
手紙:070 慶応三年五月中旬 寺田屋伊助あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
拝啓。 益御安泰奉大賀候。然ニ私儀此頃老主人よりよび帰しニ相成候て、国許ヘハ不帰、其まゝ長崎ニ於て、兼而召つれ候人数を御あづけ被申ことにて、私おして海援隊長と申付、則長崎ニて一局を …
読書目安時間:約1分
拝啓。 益御安泰奉大賀候。然ニ私儀此頃老主人よりよび帰しニ相成候て、国許ヘハ不帰、其まゝ長崎ニ於て、兼而召つれ候人数を御あづけ被申ことにて、私おして海援隊長と申付、則長崎ニて一局を …
手紙:071 慶応三年五月十七日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
私儀此頃甚多端、別紙福田氏より申上候、御聞取可被遣候。 ○長久丸ニハ土商会の者壱人さしそへ御在番役所まで御引合仕候と奉存候。百拝。 五月十七日龍 慎老台下 三吉慎蔵様 〆直柔 …
読書目安時間:約1分
私儀此頃甚多端、別紙福田氏より申上候、御聞取可被遣候。 ○長久丸ニハ土商会の者壱人さしそへ御在番役所まで御引合仕候と奉存候。百拝。 五月十七日龍 慎老台下 三吉慎蔵様 〆直柔 …
手紙:072 慶応三年五月二十七日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
船の争論ハ私思よふ相はこび、長崎ニ出候。 土佐人だけハ、皆兄弟の如く必死ニて候間、誠におもしろき事たとふるにものなし。頓首。 五月廿七日 伊藤様才谷 …
読書目安時間:約1分
船の争論ハ私思よふ相はこび、長崎ニ出候。 土佐人だけハ、皆兄弟の如く必死ニて候間、誠におもしろき事たとふるにものなし。頓首。 五月廿七日 伊藤様才谷 …
手紙:073 慶応三年五月中下旬頃 高柳楠之助あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一翰致敬呈候。然ハ先夜御別後、広く世界之数例を推し候処、御船を以再度衝突被成候ニ依而致沈没候事故、何分貴方より其条理御立被下候事、必然之道理ト相聞へ申候。去ル四月鞆津御談判之節、世 …
読書目安時間:約1分
一翰致敬呈候。然ハ先夜御別後、広く世界之数例を推し候処、御船を以再度衝突被成候ニ依而致沈没候事故、何分貴方より其条理御立被下候事、必然之道理ト相聞へ申候。去ル四月鞆津御談判之節、世 …
手紙:074 慶応三年五月二十七日 高柳楠之助あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
今日も鬱陶しき天気に御座候。愈御佳安奉賀候。然れば昨日官長罷出、茂田君と御約定申上候通、今廿七日英国水師提督に対面之儀者、第十字より彼船に御同行申度奉存候間、此段御通達申上候。当方 …
読書目安時間:約1分
今日も鬱陶しき天気に御座候。愈御佳安奉賀候。然れば昨日官長罷出、茂田君と御約定申上候通、今廿七日英国水師提督に対面之儀者、第十字より彼船に御同行申度奉存候間、此段御通達申上候。当方 …
手紙:075 慶応三年五月二十八日 お龍あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約3分
其後ハ定而御きづかい察入候。 しかれバ先ごろうち、たび/\紀州の奉行、又船将などに引合いたし候所、なにぶん女のいゝぬけのよふなことにて、度々論じ候所、此頃ハ病気なりとてあわぬよふな …
読書目安時間:約3分
其後ハ定而御きづかい察入候。 しかれバ先ごろうち、たび/\紀州の奉行、又船将などに引合いたし候所、なにぶん女のいゝぬけのよふなことにて、度々論じ候所、此頃ハ病気なりとてあわぬよふな …
手紙:076 慶応三年五月二十八日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
其後ハ益御勇壮可被成御座奉大賀候。然ニ彼紀州の船の儀論段〻申上り、明日か今日か戦争とヒシメキ候中、後藤庄次郎も大憤発ニてともに骨折居申候。此頃長崎中の商人小どもニ至るまで、唯紀州を …
読書目安時間:約1分
其後ハ益御勇壮可被成御座奉大賀候。然ニ彼紀州の船の儀論段〻申上り、明日か今日か戦争とヒシメキ候中、後藤庄次郎も大憤発ニてともに骨折居申候。此頃長崎中の商人小どもニ至るまで、唯紀州を …
手紙:077 慶応三年五月二十八日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此度曽根拙蔵お土佐商会より御在番役所までさし立申候。宜御引合セ可被遣候。何分飯田先生にもよろしく御相談可被遣候。草〻頓首。 廿八日龍 九三様才谷 御直披 …
読書目安時間:約1分
此度曽根拙蔵お土佐商会より御在番役所までさし立申候。宜御引合セ可被遣候。何分飯田先生にもよろしく御相談可被遣候。草〻頓首。 廿八日龍 九三様才谷 御直披 …
手紙:078 慶応三年五月二十八日 伊藤助太夫あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此度さし出セし曽根拙蔵にハ、大兄よりも色〻御咄合可被遣候。そして此男に下の関の唐物やに御申聞、皆〻此拙蔵に御引合可被遣候。三吉大夫ニもくハ敷御申被成候得バ、此拙蔵ハ何でも出来ること …
読書目安時間:約1分
此度さし出セし曽根拙蔵にハ、大兄よりも色〻御咄合可被遣候。そして此男に下の関の唐物やに御申聞、皆〻此拙蔵に御引合可被遣候。三吉大夫ニもくハ敷御申被成候得バ、此拙蔵ハ何でも出来ること …
手紙:079 慶応三年五月二十九日 小谷耕蔵、渡辺剛八あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先達てイロハ丸紀州軍艦の為めに衝突被致、遂及沈没候儀に付、薩州五代才助、紀の内意により度々後藤象次郎へ誤出、何分対薩州不得止訳に相成、一先五代之申条に任せ候処、今日紀の官長、後藤へ …
読書目安時間:約1分
先達てイロハ丸紀州軍艦の為めに衝突被致、遂及沈没候儀に付、薩州五代才助、紀の内意により度々後藤象次郎へ誤出、何分対薩州不得止訳に相成、一先五代之申条に任せ候処、今日紀の官長、後藤へ …
手紙:080 慶応三年六月十日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。然ニ天下勢云〻。扨肥後庄村助右衛門度〻面会、大兄に御目かゝり度よし。其故ハ云々——(此間ハ石田栄吉よりくハ敷申上ル御聞取ニて御返書書奉願候。)○何卒、御思召の程御為聞 …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。然ニ天下勢云〻。扨肥後庄村助右衛門度〻面会、大兄に御目かゝり度よし。其故ハ云々——(此間ハ石田栄吉よりくハ敷申上ル御聞取ニて御返書書奉願候。)○何卒、御思召の程御為聞 …
手紙:081 慶応三年六月二十四日 坂本権平あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約2分
一筆啓上仕候。益御安泰可被成御座愛度御儀奉存候。降而私儀無異乍不及国家之御為日夜尽力罷在候。乍失敬御安慮可仰付候。然ニ先頃西郷より御送被遣候吉行の刀、此頃出京ニも常帯仕候。京地の刀 …
読書目安時間:約2分
一筆啓上仕候。益御安泰可被成御座愛度御儀奉存候。降而私儀無異乍不及国家之御為日夜尽力罷在候。乍失敬御安慮可仰付候。然ニ先頃西郷より御送被遣候吉行の刀、此頃出京ニも常帯仕候。京地の刀 …
手紙:082 慶応三年六月二十四日 乙女、おやべあて(新字旧仮名)
読書目安時間:約6分
今日もいそがしき故、薩州やしきへ参りかけ、朝六ツ時頃より此ふみしたゝめました。当時私ハ京都三条通河原町一丁下ル車道酢屋に宿申候。 清二郎ニ御頼の御書同人より受取拝見仕候。同人も兼而 …
読書目安時間:約6分
今日もいそがしき故、薩州やしきへ参りかけ、朝六ツ時頃より此ふみしたゝめました。当時私ハ京都三条通河原町一丁下ル車道酢屋に宿申候。 清二郎ニ御頼の御書同人より受取拝見仕候。同人も兼而 …
手紙:083 慶応三年六月二十四日 望月清平あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
別紙、乙(姉乙女)に送り候書状ハ、養子清次郎を論じて遣候事在之候間、愚兄権平ニハ見せられぬ事おゝく候まゝ、必大兄御母上まで御送り愚兄ニハ小弟より手紙のあねニ達し候ことをしらせぬよふ …
読書目安時間:約1分
別紙、乙(姉乙女)に送り候書状ハ、養子清次郎を論じて遣候事在之候間、愚兄権平ニハ見せられぬ事おゝく候まゝ、必大兄御母上まで御送り愚兄ニハ小弟より手紙のあねニ達し候ことをしらせぬよふ …
手紙:084 慶応三年八月五日 寺田屋お登勢あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
御別申候より急ニ兵庫ニ下り、同二日の夕七ツ過ギ、土佐の国すさキと申港に付居申候。先〻ぶじ御よろこび。是より近日長崎へ出申候て、又急々上京仕候。御まち可被遣候。かしこ。 八月五日 お …
読書目安時間:約1分
御別申候より急ニ兵庫ニ下り、同二日の夕七ツ過ギ、土佐の国すさキと申港に付居申候。先〻ぶじ御よろこび。是より近日長崎へ出申候て、又急々上京仕候。御まち可被遣候。かしこ。 八月五日 お …
手紙:085 慶応三年八月五日 長岡謙吉あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
御別後同二日夕方、すさき港ニ着船仕候。此地の一件ハ石清ニ申送候。 御聞取可被下」小弟是より長崎へ廻り不日ニ上京仕候。 御待可被遣候。」別紙宜御頼申上候。謹言。 八月五日 楳拝 謙吉 …
読書目安時間:約1分
御別後同二日夕方、すさき港ニ着船仕候。此地の一件ハ石清ニ申送候。 御聞取可被下」小弟是より長崎へ廻り不日ニ上京仕候。 御待可被遣候。」別紙宜御頼申上候。謹言。 八月五日 楳拝 謙吉 …
手紙:086 慶応三年八月八日 坂本権平あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 弥御機嫌能可被成御座目出度奉存候。然ニ先頃長崎より後藤参政と同船ニて上京仕候処、此頃英船御国ニ来るよしなれバ、又、由井参政と同船ニてスサキ港まで参り居候得とも、竊ニ …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 弥御機嫌能可被成御座目出度奉存候。然ニ先頃長崎より後藤参政と同船ニて上京仕候処、此頃英船御国ニ来るよしなれバ、又、由井参政と同船ニてスサキ港まで参り居候得とも、竊ニ …
手紙:087 慶応三年八月十四日 三吉慎蔵あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
今日朔日兵庫出帆、同二日土佐ニ帰り、一昨夜土佐出帆、今日馬関ニ来ル」扨、京師の時勢ハ大様の所ハ御聞取も可在之候得共、一通申上候」薩此頃(大島吉之助等)決心、幕と一戦相心得候得ども、 …
読書目安時間:約1分
今日朔日兵庫出帆、同二日土佐ニ帰り、一昨夜土佐出帆、今日馬関ニ来ル」扨、京師の時勢ハ大様の所ハ御聞取も可在之候得共、一通申上候」薩此頃(大島吉之助等)決心、幕と一戦相心得候得ども、 …
手紙:088 慶応三年八月十六日 陸奥宗光あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
彼吉田の千両を以て、家を御求の御論おもしろそふなれども、是必、前門の虎は退ぞけしに後門の狼の入り来り候咄しならんか。はたして大兄ニも御見付ハ無キ事と奉察候。草々、奉対早々頓首。 十 …
読書目安時間:約1分
彼吉田の千両を以て、家を御求の御論おもしろそふなれども、是必、前門の虎は退ぞけしに後門の狼の入り来り候咄しならんか。はたして大兄ニも御見付ハ無キ事と奉察候。草々、奉対早々頓首。 十 …
手紙:091 慶応三年八月二十三日 岡内俊太郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
参上仕、何か御咄可仕筈ニ御座候得ども、なにぶん気もちあしく、よわり居申候。然ニ佐々監察ニも申置度事も在之候得バ、御ひま御座候得バ、御出可被下候。 いかゞ相願度。謹言。 廿三日龍 佐 …
読書目安時間:約1分
参上仕、何か御咄可仕筈ニ御座候得ども、なにぶん気もちあしく、よわり居申候。然ニ佐々監察ニも申置度事も在之候得バ、御ひま御座候得バ、御出可被下候。 いかゞ相願度。謹言。 廿三日龍 佐 …
手紙:092 慶応三年八月二十四日 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此度、石田英吉の船中は、兼て衣服少なき諸生なれば甚だ気の毒なり。金を御つかはしなれば、早速に求候。もし先生の御著ものでも御つかはし遣さる可く候や。右英吉は非常用向申候義は、官より右 …
読書目安時間:約1分
此度、石田英吉の船中は、兼て衣服少なき諸生なれば甚だ気の毒なり。金を御つかはしなれば、早速に求候。もし先生の御著ものでも御つかはし遣さる可く候や。右英吉は非常用向申候義は、官より右 …
手紙:093 慶応三年八月二十五日 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
石田及下等士官水夫頭には、私より金少々遣し申候。弐拾金御つかはしになれば可なり。 西洋衣がとゝのい申候。彼横笛船では船将にて候得バ、夫ばかりの事してやり度奉存候。何れ御考奉願候。再 …
読書目安時間:約1分
石田及下等士官水夫頭には、私より金少々遣し申候。弐拾金御つかはしになれば可なり。 西洋衣がとゝのい申候。彼横笛船では船将にて候得バ、夫ばかりの事してやり度奉存候。何れ御考奉願候。再 …
手紙:094 慶応三年八月二十六日 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上候。 然ニ今日木圭より一紙相達候間、御覧に入候。同人事は御国の情ニ能通じ居り候ものにて、彼初強く後、女の如などは尤吾病にさし当り申候。 何卒御国の議論も根強く仕度、唯此所一 …
読書目安時間:約1分
一筆啓上候。 然ニ今日木圭より一紙相達候間、御覧に入候。同人事は御国の情ニ能通じ居り候ものにて、彼初強く後、女の如などは尤吾病にさし当り申候。 何卒御国の議論も根強く仕度、唯此所一 …
手紙:095 慶応三年八月下旬 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先、西郷、大久保越中の事、戦争中にもかたほにかゝり一向忘れ不申、若しや戦死をとげ候とも、上許両人の自手にて唯一度の香花をたむけくれ候得ば、必ず成仏致し候こと既に決論の処なり。然るに …
読書目安時間:約1分
先、西郷、大久保越中の事、戦争中にもかたほにかゝり一向忘れ不申、若しや戦死をとげ候とも、上許両人の自手にて唯一度の香花をたむけくれ候得ば、必ず成仏致し候こと既に決論の処なり。然るに …
手紙:097 慶応三年九月初旬 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先刻御見うけ申候通りニ、大兄の反したまふより援隊壮士三四等、ときの声を出し、ゑい/\と押来り、くおふるに女軍吾本陳お打破り其声百雷の(如)く、大兄此時ニもれたまふて、地下に吾に何の …
読書目安時間:約1分
先刻御見うけ申候通りニ、大兄の反したまふより援隊壮士三四等、ときの声を出し、ゑい/\と押来り、くおふるに女軍吾本陳お打破り其声百雷の(如)く、大兄此時ニもれたまふて、地下に吾に何の …
手紙:098 慶応三年九月初旬 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
唯今長府の尼将軍、監軍熊野直助及二人、わらはお供し押来りて、吾右軍と戦ハんとす。かぶらやの音おびたしく、既ニ二階の手すりにおしかゝりたり。別ニ戦を期せし女軍未来。思ふニ是ハ我ガをこ …
読書目安時間:約1分
唯今長府の尼将軍、監軍熊野直助及二人、わらはお供し押来りて、吾右軍と戦ハんとす。かぶらやの音おびたしく、既ニ二階の手すりにおしかゝりたり。別ニ戦を期せし女軍未来。思ふニ是ハ我ガをこ …
手紙:099 慶応三年九月初旬 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
今日の挙や、あへて私しおいとなむニ非ざるなり。則天地神明の知る所なり。 唯大人の病苦をなぐさめん事を欲して也。相会する面々は、女隊ニては西川の二女及胡弓妓外一人、是又有名の一妓、其 …
読書目安時間:約1分
今日の挙や、あへて私しおいとなむニ非ざるなり。則天地神明の知る所なり。 唯大人の病苦をなぐさめん事を欲して也。相会する面々は、女隊ニては西川の二女及胡弓妓外一人、是又有名の一妓、其 …
手紙:100 慶応三年九月初旬 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
参上仕候よし被仰聞候。然ニ私方にも唯今長府馬関在番其余両人計参居申候。(但シ昨夜出崎仕候由也。) 商会に取組のヿ共次第此度は取定度との事なり。 何か御かまい無之事なれバ、御手書たま …
読書目安時間:約1分
参上仕候よし被仰聞候。然ニ私方にも唯今長府馬関在番其余両人計参居申候。(但シ昨夜出崎仕候由也。) 商会に取組のヿ共次第此度は取定度との事なり。 何か御かまい無之事なれバ、御手書たま …
手紙:101 慶応三年九月五日 安岡金馬あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
難有次第ニ奉存候。私よりも何か候得ども、何分御聞の通英国さわぎにて、どうもひまなく失敬今日も鳥渡残念ニ存何レ近〻参上仕候。謹言 五日龍馬 金馬先生御許 …
読書目安時間:約1分
難有次第ニ奉存候。私よりも何か候得ども、何分御聞の通英国さわぎにて、どうもひまなく失敬今日も鳥渡残念ニ存何レ近〻参上仕候。謹言 五日龍馬 金馬先生御許 …
手紙:102 慶応三年九月六日 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
御書拝見仕候。明日西役所え云云の由、早〻参上の筈ニ候得ども、蒸気船借入且手銃千廷取入申候て早〻出帆と決心仕候ニ付、通弁者其外、人数をそろへ異館へ参候所ナリ。今宵彼方より帰次第御旅宿 …
読書目安時間:約1分
御書拝見仕候。明日西役所え云云の由、早〻参上の筈ニ候得ども、蒸気船借入且手銃千廷取入申候て早〻出帆と決心仕候ニ付、通弁者其外、人数をそろへ異館へ参候所ナリ。今宵彼方より帰次第御旅宿 …
手紙:103 慶応三年九月十日 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
只今戦争相すみ候処、然るに岩弥、佐栄兼て御案内の通りに、兵機も無之候へば無余儀敗走に及び候。独り菅、渡辺の陣、敵軍あへて近寄り能はず、唯今一とかけ合はせは仕り候。当る所ひらき申候。 …
読書目安時間:約1分
只今戦争相すみ候処、然るに岩弥、佐栄兼て御案内の通りに、兵機も無之候へば無余儀敗走に及び候。独り菅、渡辺の陣、敵軍あへて近寄り能はず、唯今一とかけ合はせは仕り候。当る所ひらき申候。 …
手紙:104 慶応三年九月十日 長崎奉行あて差出の草案(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
於丸山 此度英人殺傷之儀ニ付、上様御書を以て御名江被遣、則平山図書、戸川伊豆、設楽岩次郎御来国ニ相成、其節英国軍艦も渡来 仕り、御調ニ相成、猶於此地屡々御談判席ニ相加リ、 今日ニ至 …
読書目安時間:約1分
於丸山 此度英人殺傷之儀ニ付、上様御書を以て御名江被遣、則平山図書、戸川伊豆、設楽岩次郎御来国ニ相成、其節英国軍艦も渡来 仕り、御調ニ相成、猶於此地屡々御談判席ニ相加リ、 今日ニ至 …
手紙:105 慶応三年九月十三日 陸奥宗光あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
三四郎及、龍も一所に大兄の御咄し相聞しに、芸州の方へは別段に三四郎が参るに不及かのよふ存込ミ居候。 然ニ今日右よふの手紙が参り候得ば、もしつがふあしくはあるまいかと存候へバ、御相談 …
読書目安時間:約1分
三四郎及、龍も一所に大兄の御咄し相聞しに、芸州の方へは別段に三四郎が参るに不及かのよふ存込ミ居候。 然ニ今日右よふの手紙が参り候得ば、もしつがふあしくはあるまいかと存候へバ、御相談 …
手紙:106 慶応三年九月十八日 佐々木高行あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
御目にかけ置候、木圭より私に参り候手紙、長文の方、此者に御つかはし奉願候。謹言。 九月十八日龍拝首 佐々木三四郎様左右 …
読書目安時間:約1分
御目にかけ置候、木圭より私に参り候手紙、長文の方、此者に御つかはし奉願候。謹言。 九月十八日龍拝首 佐々木三四郎様左右 …
手紙:107 慶応三年九月二十日 木戸孝允あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 然ニ先日の御書中大芝居の一件、兼而存居候所とや、実におもしろく能相わかり申候間、弥憤発可仕奉存候。 其後於長崎も、上国の事種々心にかゝり候内、少〻存付候旨も在之候よ …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 然ニ先日の御書中大芝居の一件、兼而存居候所とや、実におもしろく能相わかり申候間、弥憤発可仕奉存候。 其後於長崎も、上国の事種々心にかゝり候内、少〻存付候旨も在之候よ …
手紙:108 慶応三年九月二十四日 渡辺弥久馬あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
渡辺先生左右 一筆啓上仕候。 然ニ此度云々の念在之、手銃一千挺芸州蒸汽船に積込候て、浦戸に相廻申候。参がけ下ノ関に立より申候所、京師の急報在之候所、中々さしせまり候勢、一変動在之候 …
読書目安時間:約1分
渡辺先生左右 一筆啓上仕候。 然ニ此度云々の念在之、手銃一千挺芸州蒸汽船に積込候て、浦戸に相廻申候。参がけ下ノ関に立より申候所、京師の急報在之候所、中々さしせまり候勢、一変動在之候 …
手紙:109 慶応三年九月二十七日 本山只一郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 然ニ先日御直申上置候二件の御決儀、何卒明朝より夜にかけ拝承仕度。将、芸州士官の者共も京師の急ニ心せき、出帆の日を相尋られ居申候。彼是の所御察被遣候。 早〻御決の上、 …
読書目安時間:約1分
一筆啓上仕候。 然ニ先日御直申上置候二件の御決儀、何卒明朝より夜にかけ拝承仕度。将、芸州士官の者共も京師の急ニ心せき、出帆の日を相尋られ居申候。彼是の所御察被遣候。 早〻御決の上、 …
手紙:110 慶応三年十月九日 坂本権平あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
其後芸州の船より小蝶丸ニ乗かへ須崎を発し、十月九日ニ大坂に参り申候。則今朝上京仕候」此頃京坂のもよふ以前とハよ程相変、日〻にごて/\と仕候得ども、世の中は乱んとして中〻不乱ものにて …
読書目安時間:約1分
其後芸州の船より小蝶丸ニ乗かへ須崎を発し、十月九日ニ大坂に参り申候。則今朝上京仕候」此頃京坂のもよふ以前とハよ程相変、日〻にごて/\と仕候得ども、世の中は乱んとして中〻不乱ものにて …
手紙:111 慶応三年十月十日頃 後藤象二郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
去ル頃御健言書ニ国躰を一定し政度ヲ一新シ云々の御論被行候時ハ、先ヅ将軍職云云の御論は兼而も承り候。此余幕中の人情に不被行もの一ヶ条在之候。其儀は江戸の銀座を京師ニうつし候事なり。此 …
読書目安時間:約1分
去ル頃御健言書ニ国躰を一定し政度ヲ一新シ云々の御論被行候時ハ、先ヅ将軍職云云の御論は兼而も承り候。此余幕中の人情に不被行もの一ヶ条在之候。其儀は江戸の銀座を京師ニうつし候事なり。此 …
手紙:112 慶応三年十月十三日 後藤象二郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
御相談被遣候建白之儀、万一行ハれざれば固より必死の御覚悟故、御下城無之時は、海援隊一手を以て大樹参内の道路ニ待受、社稷の為、不戴天の讐を報じ、事の成否ニ論なく、先生ニ地下ニ御面会仕 …
読書目安時間:約1分
御相談被遣候建白之儀、万一行ハれざれば固より必死の御覚悟故、御下城無之時は、海援隊一手を以て大樹参内の道路ニ待受、社稷の為、不戴天の讐を報じ、事の成否ニ論なく、先生ニ地下ニ御面会仕 …
手紙:113 慶応三年十月中旬 後藤象二郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
唯今田生に聞候得バ、小松者おふかた蒸気船より帰るろふとの事なり。思ふニ中島作太郎も急ニ、長崎へつかハし度。紀州の事をまつろふ。陸からなれバ、拾五金もやらねばならず。小弟者御国ニて五 …
読書目安時間:約1分
唯今田生に聞候得バ、小松者おふかた蒸気船より帰るろふとの事なり。思ふニ中島作太郎も急ニ、長崎へつかハし度。紀州の事をまつろふ。陸からなれバ、拾五金もやらねばならず。小弟者御国ニて五 …
手紙:114 慶応三年十月十八日 望月清平あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
拝啓 然ニ小弟宿の事、色〻たずね候得ども何分無之候所、昨夜藩邸吉井幸輔より、こと伝在之候ニ、未屋鋪ニ入事あたハざるよし。四條ポント町位ニ居てハ、用心あしく候。其故ハ此三十日計後ト、 …
読書目安時間:約1分
拝啓 然ニ小弟宿の事、色〻たずね候得ども何分無之候所、昨夜藩邸吉井幸輔より、こと伝在之候ニ、未屋鋪ニ入事あたハざるよし。四條ポント町位ニ居てハ、用心あしく候。其故ハ此三十日計後ト、 …
手紙:115 慶応三年十月二十二日 陸奥宗光あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
此書や加七来りて是非手紙かきて、陸奥先生に送りくれよと、しきりにそふだんゆへ、目前ニしたゝむ、かしこ。 御案内の沢やの加七と申候ものゝ咄、(是ハ御手下のひしや某が聞得所なり。) 度 …
読書目安時間:約1分
此書や加七来りて是非手紙かきて、陸奥先生に送りくれよと、しきりにそふだんゆへ、目前ニしたゝむ、かしこ。 御案内の沢やの加七と申候ものゝ咄、(是ハ御手下のひしや某が聞得所なり。) 度 …
手紙:116 慶応三年十月二十四日 岡本健三郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
唯今は御使被下難有、然ニ越前行は今日出達仕候よふ、後藤参政より昨日申被聞候。是も、ものゝついでに鳥渡聞候事故、今日四ツ時に彼是取遣候為、私より後藤の方参り候はずニ致候。 大兄御同行 …
読書目安時間:約1分
唯今は御使被下難有、然ニ越前行は今日出達仕候よふ、後藤参政より昨日申被聞候。是も、ものゝついでに鳥渡聞候事故、今日四ツ時に彼是取遣候為、私より後藤の方参り候はずニ致候。 大兄御同行 …
手紙:117 慶応三年十一月七日 陸奥宗光あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
追白、御手もとの品いかゞ相成候か、御見きりなくてハ又ふのと相成。 世界の咄しも相成可申か、此儀も白峯より与三郎より少〻うけたまハり申候。此頃おもしろき御咄しもおかしき御咄しも実に/ …
読書目安時間:約1分
追白、御手もとの品いかゞ相成候か、御見きりなくてハ又ふのと相成。 世界の咄しも相成可申か、此儀も白峯より与三郎より少〻うけたまハり申候。此頃おもしろき御咄しもおかしき御咄しも実に/ …
手紙:118 慶応三年十一月十日 林謙三あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
尊書よく拝見(但再度の)仕候。然ニ船一条甚因循のよし御苦心御察申上候。 別紙山崎へ送り候間、内〻御覧の上山崎へ御送り(但シ其封へのりを付て)奉願候。 此上君をして船からでよの、なん …
読書目安時間:約1分
尊書よく拝見(但再度の)仕候。然ニ船一条甚因循のよし御苦心御察申上候。 別紙山崎へ送り候間、内〻御覧の上山崎へ御送り(但シ其封へのりを付て)奉願候。 此上君をして船からでよの、なん …
手紙:119 慶応三年十一月十一日 林謙三あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
十日御認の御書、十一日ニ相達拝見仕候。段〻の御思召能相わかり申候。そが中ニも蝦夷の一条は別して兼而存込の事故、元より御同意仕候。別紙二通此度愛進ニさし送り申候間、内〻御一覧の上、其 …
読書目安時間:約1分
十日御認の御書、十一日ニ相達拝見仕候。段〻の御思召能相わかり申候。そが中ニも蝦夷の一条は別して兼而存込の事故、元より御同意仕候。別紙二通此度愛進ニさし送り申候間、内〻御一覧の上、其 …
手紙:120 慶応三年十一月十三日(推定)陸奥宗光あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
一、さしあげんと申た脇ざしハ、まだ大坂の使がかへり不申故、わかり不申。 一、御もたせの短刀は(さしあげんと申た)私のよりは、よ程よろしく候。(但し中心の銘及形。) 是ハまさしくたし …
読書目安時間:約1分
一、さしあげんと申た脇ざしハ、まだ大坂の使がかへり不申故、わかり不申。 一、御もたせの短刀は(さしあげんと申た)私のよりは、よ程よろしく候。(但し中心の銘及形。) 是ハまさしくたし …
手紙:121 慶応三年十一月十四日 坂本清次郎あて(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
追白す 明朝より大坂へ下り小野惇助に謀り其上長崎行を思ひ立候得は蒸気の船便両三日中に在之候又出崎仕候得ハ海隊援を□い候月俸を相談出可申とも存候此儀御決心の彼ニも萬一故申さんかと婆心 …
読書目安時間:約1分
追白す 明朝より大坂へ下り小野惇助に謀り其上長崎行を思ひ立候得は蒸気の船便両三日中に在之候又出崎仕候得ハ海隊援を□い候月俸を相談出可申とも存候此儀御決心の彼ニも萬一故申さんかと婆心 …
俚謡一(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
川の西にハ松二木川の東ハ梅一木というかへし 松もたのもしいが風がふかんげな梅ハ春くりや花もさくヨイサ実モナルゲナ 新板けなしぶし 右の哥ハちと目あてがちがふたかしらんおふかたあたり …
読書目安時間:約1分
川の西にハ松二木川の東ハ梅一木というかへし 松もたのもしいが風がふかんげな梅ハ春くりや花もさくヨイサ実モナルゲナ 新板けなしぶし 右の哥ハちと目あてがちがふたかしらんおふかたあたり …
俚謡二(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
こいわしはんのほかとやらあなどのせとのいなりまちねこもしやくしもおもしろふあそぶくるわのはるげしきここにひとりのさるまハしたぬきいつぴきふりすてゝ義利もなさけもなきなみだほかにこゝ …
読書目安時間:約1分
こいわしはんのほかとやらあなどのせとのいなりまちねこもしやくしもおもしろふあそぶくるわのはるげしきここにひとりのさるまハしたぬきいつぴきふりすてゝ義利もなさけもなきなみだほかにこゝ …
和歌一:龍馬より姉乙女子へ示せる和歌(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
先日申てあげたかしらん 世の中の事をよめる さてもよににつゝもあるか大井川くだすいかだのはやきとしつき 恋 きゑやらぬ思ひのさらにうぢ川の川瀬にすだく螢のみかは みじか夜をあかずも …
読書目安時間:約1分
先日申てあげたかしらん 世の中の事をよめる さてもよににつゝもあるか大井川くだすいかだのはやきとしつき 恋 きゑやらぬ思ひのさらにうぢ川の川瀬にすだく螢のみかは みじか夜をあかずも …
和歌三(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
秋の暮れ 嵐山夕べ淋しく鳴る鐘に こぼれそめてし木々の紅葉 桂小五郎揮亳を需めける時示すとて ゆく春も心やすげに見ゆるかな 花なき里の夕暮の空 ○ こゝろからのどけくもあるか野辺ハ …
読書目安時間:約1分
秋の暮れ 嵐山夕べ淋しく鳴る鐘に こぼれそめてし木々の紅葉 桂小五郎揮亳を需めける時示すとて ゆく春も心やすげに見ゆるかな 花なき里の夕暮の空 ○ こゝろからのどけくもあるか野辺ハ …
和歌二(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
○ 文開く衣の袖はぬれにけり海より深き君が美心 世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことはわれのみぞしる 春くれて五月まつ間のほととぎす初音をしのべ深山べの里 湊川にて 月と日 …
読書目安時間:約1分
○ 文開く衣の袖はぬれにけり海より深き君が美心 世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことはわれのみぞしる 春くれて五月まつ間のほととぎす初音をしのべ深山べの里 湊川にて 月と日 …
“坂本竜馬”と年代が近い著者
1831年生まれ|ニコライ・セミョーノヴィチ・レスコーフ
1832年生まれ|条野採菊
1833年生まれ|ペドロ・アントニオ・アラルコン
1834年生まれ|マリー・エスプリ・レオン・ワルラス
1835年生まれ|福沢諭吉
1836年生まれ|榎本武揚
1837年生まれ|成島柳北
1838年生まれ|エドワード・シルヴェスター・モース
1839年生まれ|マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー
1840年生まれ|ジュール・クラルテ
きょうが命日(2月4日)
ロバート・フィリモア(1885年)
今月で生誕X十年
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
平山千代子(生誕100年)
今年で没後X百年
大町桂月(没後100年)
富ノ沢麟太郎(没後100年)
細井和喜蔵(没後100年)
木下利玄(没後100年)
富永太郎(没後100年)
エリザベス、アンナ・ゴルドン(没後100年)
徳永保之助(没後100年)
後藤謙太郎(没後100年)
エドワード・シルヴェスター・モース(没後100年)