“独鈷”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨鈷
読み方割合
とっこ47.1%
どっこ44.1%
どくこ5.9%
とくこ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうすると大師は暫く考えて、手に持つ独鈷とっこというもので、こつこつと地面を掘り、忽ちそこからこの清水が湧くようになりました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
藍微塵あいみじんあわせに、一本独鈷どっこの帯、素足に雪駄せったを突っかけている。まげの形がきゃんであって、職人とも見えない。真面目に睨んだら鋭かろう。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しこうして男女間の情交を説くのに仏と多羅尼タラニ、あるいは独鈷どくこ蓮華れんげとの関係をもってし、またその蓮華の露の働きを男女の関係に及ぼしていろいろの説明をし
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
帯の独鈷とくこ献上けんじょう、平ぐけ、印半纏しるしばんてん長繻絆ながじゅばん、——その長繻絆の燃え立つようないろにまじった刺っ子、刺っ子半纏……
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)