“蓮華”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れんげ95.8%
げんげ1.4%
はす1.4%
はちす1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ電燈にはならない時分、廻廊の燈籠とうろうの白い蓮華れんげつらなったような薄あかりで、舞台に立った、二人の影法師も霞んで高い。……
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蓮華げんげ鷺草さぎそう、きんぽうげ、鍬形草くわがたそう、暮春の花はちょうど絵具箱を投げ出したように、曲りくねった野路を飾って、久しい紀念おもいでの夕日が岡は、遠く出島のように、メリヤス会社のところに尽きている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
だから極楽に生まれ、浄土へ行っても、自分独りが蓮華はすうてな安座あんざして、迦陵頻伽かりょうびんがたえなる声をききつつ、百飲食おんじきに舌鼓を打って遊んでいるのでは決してありません。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
くゞりしとか申程にいやしく見えしよしすれば貴公樣あなたさまなどは御なりは見惡ふいらせられても泥中でいちう蓮華はちすとやらで御人品は自然おのづからかはらと玉程に違ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)