“はちす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハチス
語句割合
79.1%
蓮花9.3%
木槿2.3%
蓮果2.3%
蓮華2.3%
2.3%
蜂窩2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水色縮緬みずいろちりめん蹴出けだしつま、はらはらはちすつぼみさばいて、素足ながら清らかに、草履ばきのほこりも立たず、急いで迎えた少年に、ばッたりと藪の前。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「しからば、泉があるだろう。あんな美麗な蓮花はちすが咲いている池があるのだから、どこぞに、冷水がいているにちがいない」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木槿むくげ木槿はちすにてもあひわからず、木槿もくでなり。やまいも自然生じねんじやうを、けて別々べつ/\となふ。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おいらの料簡りょうけんひとつで、雨が降るんだ。おまけに、蓮果はちすでも外してみろ。それこそ土砂降りさ。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
くゞりしとか申程にいやしく見えしよしすれば貴公樣あなたさまなどは御なりは見惡ふいらせられても泥中でいちう蓮華はちすとやらで御人品は自然おのづからかはらと玉程に違ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その心はちすの絲のすゑつひに煙となりて消ゆるごと
駱駝の瘤にまたがつて (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
しかし土台の底深くに潜んでいて蜂窩はちすのようにむしばみ歩き、やがては思いもつかぬ、自壊作用を起させようとするあの悪虫の力は、おそらく真昼よりも黄昏たそがれ——色彩よりも
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)