“湧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
95.1%
わき1.6%
わか1.4%
わく0.9%
0.5%
わい0.3%
あふ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、盛夏のうだるような暑さの中では、冬ほどうなぎは美味ではないけれど、食いたいとの欲求がふつふつとき起こって来る。
鰻の話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
水車の音が単調に聞えて、涙含なみだぐまるるような物悲しさが、快活に働いたり、笑ったりして見せているお島の心の底に、しみじみわきあがって来た。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
猛烈な鮮新フレツシユな力の妄動まうどうである。其れに対すると僕までが血をわかし、肉が引緊ひきしまる程に力強さを覚える。果して僕にも其れだけ活力ヸタリテがあるか、うか。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
また、かの善光寺地震の際の大崩落地として有名な、同じく更級郡更府村のわく池という部落でありますが、今もなおその地盤が安定しないので困っております。
自力更生より自然力更生へ (新字新仮名) / 三沢勝衛(著)
高天タカマ大御祖オホミオヤのお示しで、中臣のオヤ押雲根命オシクモネ、天の水のグチを、此二上山にところまで見とゞけて、其後久しく 日のみ子さまのおめしの湯水は、代々の中臣自身、此山へ汲みに參ります。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其處そこ學校がくかうたて決心けつしんかれこゝろわいたのです、諸君しよくんかれ決心けつしんあま露骨むきだしで、單純たんじゆんなことをわらはれるかもれませんが、しかし元來ぐわんらい教育けういくのない一個いつこ百姓ひやくしやうです
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
路に沿うて、多くの場所では、美味な冷水が岩からあふれ出し、馬や牛の慰楽のためにその水を受ける、さっぱりした、小さな石槽いしぶねが置いてある。