“石槽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしぶね75.0%
いしぶろ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路に沿うて、多くの場所では、美味な冷水が岩からあふれ出し、馬や牛の慰楽のためにその水を受ける、さっぱりした、小さな石槽いしぶねが置いてある。
「か」の字川の瀬の中に板囲いたがこいをした、「独鈷とっこの湯」と言う共同風呂がある、その温泉の石槽いしぶねの中にまる一晩沈んでいた揚句あげく心臓痲痺しんぞうまひを起して死んだのです。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
石槽いしぶろには水が溢れていた。パッパッと時々泡沫しぶきが飛んだ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それを湛えた石槽いしぶろがあった。石槽には苔が生えていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)