“洶湧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうよう66.7%
きょうゆう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金の覆輪を置いた黒い物々しい雲の洶湧きょうよう、笑いながら膨れ上る円い灰色の雲、宵々に棚引く銀紅の雲、それ等は皆魂を持っている。彼に由って心を獲来えきたったのだ。
広大なる思潮の洶湧きょうようは十九世紀に固有のものであり、そしてそのあけぼののうちに、イギリスとドイツとは壮麗な光輝を有する。彼らはその思想するところによって壮大なのである。
驍勇ぎょうゆう無双の秀康卿の子と生れ、徳川の家には嫡々の自分であると思うと、今日の武勲のごときは当然過ぎるほど当然のように思われて、忠直卿は、得々たる感情が心のうちに洶湧きょうゆうするのを制しかねた。
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)