“きょうよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強要25.0%
洶湧25.0%
驕陽12.5%
凶妖12.5%
孝養12.5%
狭葉12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と道子さんは強要きょうようした。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
広大なる思潮の洶湧きょうようは十九世紀に固有のものであり、そしてそのあけぼののうちに、イギリスとドイツとは壮麗な光輝を有する。彼らはその思想するところによって壮大なのである。
秋になったというものの、赫々かくかくたる驕陽きょうようは依然として天地にちている。木々のこずえも夏のままに青葉が茂っている。その青葉を渡る風に、自らなる秋を感ずる。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
そのあかい山肌には烈々たる驕陽きょうようが照りつけているに相違ない。これから進んでその兀山の下を通るのか、あるいはそれを越えなければならぬのか、そこまでは穿鑿するに及ばぬ。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
阿波には阿波の歴史があり、この城にはこの城の柱石ちゅうせきをなす掟と人心というものがある。間者を殺せば凶妖きょうようありと申すことは、家中一統の胸に深くきついて、誰も信じて疑わぬまでになっている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
池田伊豫守の三人をお遣わしになりました、急ぎ最期の御用意をなされい、思し召し置く事も候わば、此の者に仰せ聞けられ候え、後々の御孝養きょうようねんごろに沙汰を致すでござろう、と云う口上である。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
くきは六〇〜九〇センチメートルに立ち、狭葉きょうよう互生ごせいし、こずえに少数の枝を分かちて、きわめて美麗びれいな真赤色の花が上向きに咲く。この一変種に、コヒメユリというのがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)