“充”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
63.8%
18.1%
みた11.1%
つま2.3%
あて1.3%
くち0.5%
0.5%
あつ0.3%
づつ0.3%
0.3%
みち0.3%
みつ0.3%
みつる0.3%
タラ0.3%
0.3%
ミタ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもお邪魔にあがつて一二時間費し、門を辞する時には、まことに安楽な、何かにたされたやうな心持になるのが常であつた。
露伴先生 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ヒはヒノキで従来から通常檜の字がててあるがこれはっていなく、檜はイブキビャクシン(略してイブキという)の漢名である。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それをすべく一寸失敬して、これから出掛けて来る。ボーイさん。自動車をそういって呉れ給え。じゃ、また明日逢うことにしよう
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
らんな、無意義だ………もう何もも放擲つて了はうかしら!穴籠してゐると謂や、だつてもう少し氣のいた穴籠をしてゐるぜ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
かくシリベシを後方羊蹄と書くのは、如何にも奇抜至極な字をたもので、これは余程ヒョウキンな書きぶりである事を失わない。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
皆は御馳走でくなつた腹を抱へて、めい/\じつと考へ込んでゐたが、うしてもそれらしい書物が思ひ出せなかつた。マシウス教授は可笑しさうにくすくす笑ひながら
何やらの書にも——ソノ味ハ醇厚、久シキヲテモ損セズ、ヨリ大宋南蛮ニ往来スル倭船モ、必ズココニテ酒壺吉備酒ヲ満タシ、長キ船中ノ用ニツ——とか。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
草嫩堪茵 るに
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
之を二兒に平分せんと欲する時は一つなる可し。然れども其分量、大小等を論ぜば猶其精を得たりと爲す可からず。故に之を秤穪して分つ時は、稍其精を得るに近かる可し。
尚白箚記 (旧字旧仮名) / 西周(著)
縁日へ行って買って来てやるから構わない。少し腰を痛めたから、其後は何にもしなかった。第一日はず成功だろう。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
先生言論には英雄意氣ながら先生生活一見平凡るものでした。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「時に小夜の事だがね」と先生は洋灯を見ながら云う。五分心蒲鉾形火屋のなかは、る油を、物言わず吸い上げて、穏かなの舌が、暮れたばかりの春を、動かず守る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この人のピアノ奏法に関する著書は極めて有名なもので、日本には牛山氏の訳があった筈である。
……天つ宮事もちて、大中臣、天つ金木を本うちきり、末うち断ちて、千座置座におきはして、天つ菅曾を本刈り断ち、末刈り切りて、八針にとりきて、天津祝詞の太祝詞事を宣れ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この珍貴感覚を授け給ふ、限り知られぬみにちたよき人が、此世界の外に、居られたのである。郎女は、塗香をとり寄せて、まづ髪に塗り、手に塗り、衣を薫るばかりに匂はした。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
が、神さびた職を寂しく守つて居る者の優越感を、すことにも、なるのであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)