“汗牛充棟”の読み方と例文
読み方割合
かんぎゅうじゅうとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といいながら、駒井は一学の手から提灯を受取って、汗牛充棟かんぎゅうじゅうとうの書物をいちいち見てあるきました。満足の色をおもてにたたえて——
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
およそ明治中葉以降芸者のことを書きたる小説汗牛充棟かんぎゅうじゅうとうもただならぬに、地獄白首のことを書きたるものに至つては晨星寥々しんせいりょうりょうたるの感あるは何ぞや。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
僕の本棚を見て貰いたい。日英米仏の探偵小説スパイ文学で汗牛充棟かんぎゅうじゅうとうただならない。ボーナスの半分が書籍代になってしまうから、妻から苦情が出る。
妻の秘密筥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)