“火屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほや94.4%
ひや5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「蛞蝓が火ぶくれを拵へるものか。三河島の火葬場で、火屋ほやの中に首でも突つ込んだのか。あそこで、時々燒場團子を盜まれるさうだぜ」
引窓の閉まる拍子に、物音もせず、五ばかりの丸い灯は、口金から根こそぎいで取ったように火屋ほやの外へふッとなくなる。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
火屋ひやでもいいからもう一杯』のサゲの前、炎々たる火焔にのた打ち廻る願人坊主を、それ、物の怪が憑きにけるぞとて、棒押っ取りて打ち叩く火夫の姿は、いと物凄きかぎりにて、やや
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)
春ともいはぬ火屋ひや白幕しろまく 桃鯉とうり
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)