“ほや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホヤ
語句割合
火屋79.5%
海鞘5.1%
御供2.6%
2.6%
槲寄生2.6%
火筒2.6%
火舎2.6%
火蓋2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石油をかした硝子の壺、動かない焔を守つた火屋ほや、——さう云ふものの美しさに満ちた珍しいランプを眺めました。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
十五日には野辺の送りの御わざ始まり、蓮台野れんだいのには火屋ほやれいがん堂などいかめしく作り、竹垣をゆへり。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又私の食膳には Cynthia属に属する、巨大な海鞘ほやが供され、私はそれを食った。
そう、そこだよ、その違いがこの二つの物の、最も根本的な違いなんだ、植物の奴は動物と違って食糧の残滓を体の外に棄てることを知らない——、それが不活溌なことの最大の原因なんだ、動物にしても海鞘ほやのように腎臓のない規則外れの奴があるが、こいつはとても動物とは思えないほど鈍間のろまなんだから
植物人間 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
米を舂く水車船も、どうやら呑気らしい、御供ほやといふ荒村にしばらく船をとゞめて、胡桃の大木の陰になつてゐる川添ひの、茶屋で、私たちは昼飯を食べた、下条村の遠州ゑんしう街道かいだうが、埃で白い路を一筋
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
正造はその言葉を耳にとめて大出を見返し、それから畳のうえのランプのほやに眼を移して腕組みしていたが
渡良瀬川 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
これに似た事、欧州で神木とし霊薬とした槲寄生ほやを伐り落すに白布で受け決して地に触れしめず、触れたらその効力しといい(グリンム『独逸鬼神誌ドイチェ・ミトロギエ』四版二巻)
すゞし絹のやうに柔らかに、青色の火筒ほやのやうに透明に、髪の毛までも透き通るまでに晶明に、地球上最も堅固な岩石の、花岡岩をすら、齲歯むしばのやうにボロボロに欠きくづして、青色の光線を峡谷に放射し、反射して、心のまゝ、思のまゝに
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
矢ジリのさき籠目かごめとした火舎ほやの中に、油脂ゆしをつめた物である。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時例の洋燈ランプは細長い火蓋ほやの中で、死のように静かな光を薄暗く室内に投げた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)