火蓋ほや)” の例文
すぐ立って蒲団のすその方に廻った健三は、どうしていか分らなかった。その時例の洋燈ランプは細長い火蓋ほやの中で、死のように静かな光を薄暗く室内に投げた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)