“火桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひおけ88.9%
ひをけ9.5%
ひばち1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜具は申すまでもなく、絹布けんぷの上、枕頭まくらもと火桶ひおけ湯沸ゆわかしを掛けて、茶盆をそれへ、煙草盆に火を生ける、手当が行届くのでありまする。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たゞ、いひかはされるのは、のくらゐなこと繰返くりかへす。ときに、鶺鴒せきれいこゑがして、火桶ひをけすみあかけれど、山茶花さざんくわかげさびしかつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
玄関の六畳の間にランプが一つるしてあって、火桶ひばちが三つ四つ出してある、その周囲まわり二人ふたり三人ずつ寄っていて笑うやらののしるやら、煙草たばこの煙がぼうッと立ちこめていた。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)