“絹布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんぷ57.1%
おかいこ9.5%
かいこ4.8%
きぬぎ4.8%
きぬぎれ4.8%
けいこ4.8%
けんふ4.8%
やはらか4.8%
やわらかいもの4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜具は申すまでもなく、絹布の上、枕頭火桶湯沸を掛けて、茶盆をそれへ、煙草盆に火を生ける、手当が行届くのでありまする。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
江戸育ちの娘というものは少さいから絹布ぐるみ、其の上金にあかして芸事を仕込み、これから親が楽を仕ようと思って居るのに、其の恩を忘れ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
梶棒とつては、気が利ねど、と半との、賽の目の、運が向いたら、一夜の隙に、お絹布着せて、奥様に、劣らぬ生活させてみる。えお園さん、どうしたもの。沈黙つてゐるは死にたいか。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
が開いて閉って、そこに絢爛な一つくねの絹布れがひれ伏した。紅紫と卵黄の色彩のみ合いはまだ何の模様とも判らない。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
天井から、淡紅色の絹布に包まれた海月型のシャンデリヤが酸漿のように吊り下っていたが、その絹地に柔らげられた、まぼろしのような光線が、部屋中の人形を
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
の方じゃア七歳の時からお母が丹誠して、お絹布ぐるみ、其の上にいろ/\な芸事を仕込んで、これから楽をしようと思っている其の恩義を忘れて、ぬく/\と此方にいる阿魔女も阿魔女だ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いさゝか氣骨は折れるにせよ遊ぶにひとしき多人數の中にまじりて、絹布づくめに務めらるゝ華族の奉公ならば、その身の爲の行末もよく、世間の聞えも宜かるべきに、お新はいかにぞと問へば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると先程より藤野屋杢左衞門の娘お花と申して今年二十一歳に相成り、近辺で評判な別嬪の娘ですが、不思議な女で、御用達のお嬢様で有りながら絹布を着た事は有りません。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)