“絹布”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
けんぷ55.0%
おかいこ10.0%
かいこ5.0%
きぬぎ5.0%
きぬぎれ5.0%
けいこ5.0%
けんふ5.0%
やはらか5.0%
やわらかいもの5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“絹布”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア25.0%
芸術・美術 > 芸術・美術 > 芸術史 美術史20.0%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸4.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
例えば客間には素晴らしい家具が並んでいて、それには定めし高い金をかけたらしい、いき絹布けんぷが張ってあった。
彼はその御茶屋の一室で厚い絹布けんぷの夜具に包まれて、横になつてゐる彼自身を見出した時、すべてがあたかも一世紀以前の出来事の如く感ぜられた。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
江戸育ちの娘というものは少さいうちから絹布おかいこぐるみ、其の上金にあかして芸事を仕込み、これから親が楽を仕ようと思って居るのに、其の恩を忘れ、親を見捨てゝ家出をするような阿魔女あまっちょだから唯は置かれないのだ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
色浅黒く、武者髯むしゃひげ濃く、いかさま悪事は仕かねまじき人物にて、扮装いでたち絹布おかいこぐるみ、時計の金鎖胸にきらきら、赤城というはこの者ならんと泰助は帳場に行きて、宿帳を検すれば、あきらかに赤城得三とありけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
憚りながら、かう見えても、仲間で兄いと立てられる、男一匹、何人前。梶棒とつては、気が利ねど、てうと半との、賽の目の、運が向いたら、一夜の隙に、お絹布かいこ着せて、奥様に、劣らぬ生活くらしさせてみる。えお園さん、どうしたもの。沈黙だまつてゐるは死にたいか。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
ふすまが開いて閉って、そこに絢爛けんらんな一つくねの絹布きぬぎれがひれ伏した。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その中央の高い、暗い、まる天井から、淡紅うすべに色の絹布きぬぎれに包まれた海月くらげ型のシャンデリヤが酸漿ほおずきのように吊り下っていたが、その絹地に柔らげられた、まぼろしのような光線が、部屋中の人形を、さながらに生きたお伽話とぎばなしのようにホノボノと、神秘めかしく照し出しているのであった。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ふくろ黙っていねえ、お母は耄碌しているから詰らねえことばかり言っている、旦那えおめえさんは火事場でお母の行方が知れねえから娘にしたと仰しゃるが、わっちの方じゃア七歳なゝつの時からお母が丹誠して、お絹布けいこぐるみ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
立派にうつくしき奧づとめの、いさゝか氣骨は折れるにせよ遊ぶにひとしき多人數の中にまじりて、絹布やはらかづくめに務めらるゝ華族の奉公ならば、その身の爲の行末もよく、世間の聞えも宜かるべきに、お新はいかにぞと問へば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると先程より藤野屋杢左衞門ふじのやもくざえもんの娘お花と申して今年二十一歳に相成り、近辺で評判な別嬪の娘ですが、不思議な女で、御用達のお嬢様で有りながら絹布やわらかいものを着た事は有りません。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)