“七歳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ななつ69.9%
なゝつ24.7%
しちさい2.7%
ななとせ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は天保十三年の生れ、七歳ななつの時といえば嘉永元年だ。外国船がしきりに渡来して、世の中は刻々にむずかしくなっていたころだと思う。
それがどうして、七歳なゝつ八歳やつつの幼いものゝ口から出る言葉かと、母は呆れてしまつて、文吾の幼顏をさながほに浮ぶ不敵の面魂つらだましひを見詰めてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
今年七歳しちさいの良平は生まれた家の台所に早い午飯ひるめしきこんでいた。すると隣の金三きんぞうが汗ばんだ顔を光らせながら、何か大事件でも起ったようにいきなり流し元へ飛びこんで来た。
百合 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かがなべておいの齡のたふとさよ七十路ななそぢあまりいよよ七歳ななとせ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)