“なゝつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
申刻40.4%
七歳31.6%
寅刻12.3%
5.3%
七個3.5%
七才1.8%
七箇1.8%
1.8%
辰刻1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おくられ今日の第一番客なりさてゆふ申刻なゝつ頃よりして立代たちかはり入代り語りそめをなす淨瑠璃じやうるり數々かず/\門弟は今日をはれと見臺に向ひて大汗おほあせ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
角「それがサ、あのお梅という七歳なゝつの時に保泉村の原中で勾引かどわかされたおえいという娘だが、何うしてそれを貴方あんたが娘にしなすったえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こらへて居る中すで寅刻なゝつかねも聞え月はこずゑの間にあらはれ木の間/\も現々あり/\茶店さてんの中まで見えすくゆゑ安五郎は不※ふと此方こなた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
我等これを渡ること堅き土に異ならず、我はなゝつの門を過ぎてひじりむれとともに入り、緑新しき牧場まきばにいたれば 一〇九—一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
一杯いつぱい日當ひあたりで、いきなりつちうへ白木しらき卓子テエブルを一きやくゑた、そのうへには大土瓶おほどびんが一茶呑茶碗ちやのみぢやわん七個なゝつ八個やつ
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おほきざうで、めしときなんぞ、ならんですはる、と七才なゝつとしわたくし芥子坊主けしばうずより、づゝとうへに、かみさがつた島田しまだまげえたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一年あるとし巡廻じゆんくわいしたことります。わたくし七才なゝつときです。ころは、いま温泉をんせんかつたやうですね。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
俺が覚えてるだけでも真珠を七箇なゝつめた領留針ブルーチ、無線七宝しちほう宝玉匣たまばこ、仏蘭西製の象牙骨の扇子、何とかといふ名高い絵工ゑかきの書いた十二ヶ月美人とかのでふ
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
翌日なゝつ刻下さがりになりまして峠を下って参ったのは、越中富山の反魂丹を売る薬屋さん、富山の薬屋さんは風呂敷包を脊負しょうのに結目むすびめを堅く縛りませんで、両肩の脇へ一寸ちょっと挟みまして
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
明神下を出たのは卯刻半むつはんそこ/\、新し橋に行つたのは、辰刻なゝつ(八時)でしたが、橋の袂には、もう、ゐざりの申松が、筵の上に陣を敷いて、右や左のをやつて居ります。