“巡廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅんかい33.3%
じゆんくわい16.7%
じゅんまわ16.7%
へめぐ16.7%
みまわ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
断然の兵士の巡廻じゅんかいを廃し、改めて巡邏じゅんらうものを組織し、後にこれを巡査と改名して東京市中に平和穏当の取締法が出来ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一年あるとし巡廻じゆんくわいしたことります。わたくし七才なゝつときです。ころは、いま温泉をんせんかつたやうですね。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
盃が巡廻じゅんまわりになる、随分急でもあるし、命がけの仕事にかかる前だが、至って落着きすましたもの、屋敷の金を残らず分配して各〻肌につけ、そろそろ刀の目釘めくぎを改め、足拵えにかかっていると
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
数番の舞踏済みて、ひたひに加ふる白手巾ハンケチ、胸のあたりにひらめく扇、出でゝラムネを飲むあれば、彼方此方と巡廻へめぐりて、次の番組の相手を求むあり。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
悪い奴が多いから、庭前にわさきの忍び廻りは遠山權六で、雨が降っても風が吹いても、嵐でも巡廻みまわるのでございます。天気のい時にも草鞋わらじ穿いて、お馬場口や藪の中を歩きます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)