“庭前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にわさき70.9%
ていぜん21.8%
にはさき7.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから写真を二枚って貰った。一枚は机の前に坐っている平生の姿、一枚は寒い庭前にわさきしもの上に立っている普通の態度であった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うよりはや天狗てんぐさんは電光いなづまのように道場どうじょうからしたとおももなく、たちまちするすると庭前ていぜんそびえている、一ぽんすぎ大木たいぼくあがりました。
彼はにはかに心着きて履物はきものあらため来んとて起ちけるに、いで起てる満枝の庭前にはさきの縁に出づると見れば、傱々つかつかと行きて子亭はなれの入口にあらはれたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)