“ていぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
庭前66.7%
挺然27.8%
亭前5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の一日前にちまへ暮方くれがたに、千助せんすけは、團右衞門方だんゑもんかた切戸口きりどぐちから、庭前ていぜん𢌞まはつた。座敷ざしき御新姐ごしんぞことを、あらかじつてのうへ
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひとり千仞ハ藩論反覆ノ日ニ当ツテ挺然ていぜんトシテ正義ヲ持シ一時コレガタメニ獄ニ下リほとんド死セントス。アヽ千仞ノ如クニシテしこうシテ後始テ書生ノ面目ヲ失ハザルモノトイフベシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
馬丁にも一杯飲ませてやったら、亭前ていぜんの花園の黄色い花を一輪ずつとってくれた。N氏がそれをえりのボタン穴にさしたからT氏と自分もそのとおりにした。馬丁はうれしそうにニコニコしていた。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)