挺然ていぜん)” の例文
内に自から収め養うところの工夫にも切なる立派な人物、所謂いわゆる捨てて置いても挺然ていぜんとして群を抜くの器量が有ったからであったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ひとり千仞ハ藩論反覆ノ日ニ当ツテ挺然ていぜんトシテ正義ヲ持シ一時コレガタメニ獄ニ下リほとんド死セントス。アヽ千仞ノ如クニシテしこうシテ後始テ書生ノ面目ヲ失ハザルモノトイフベシ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
滔々たう/\たる水路すゐろ五百余里よりながれて東海に入り、巨濤こたうに千たうし風波に万てんすれども断折だんせつ砕粉さいふんせず、直身ちよくしん挺然ていぜんとして我国の洋中おきなかたゞよひ、北海の地方にちかより、椎谷しひや貧民ひんみんひろはれてはじめて水をはな
杉やひのきが天をむいて立つように、地平線とは直角をなして、即ち衆俗をぬきんでて挺然ていぜんとしてみずから立って居りますので、その著述は実社会と決して没交渉でも無関係でもありませんが
滔々たう/\たる水路すゐろ五百余里よりながれて東海に入り、巨濤こたうに千たうし風波に万てんすれども断折だんせつ砕粉さいふんせず、直身ちよくしん挺然ていぜんとして我国の洋中おきなかたゞよひ、北海の地方にちかより、椎谷しひや貧民ひんみんひろはれてはじめて水をはな