“所謂”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いわゆる68.4%
いはゆる26.8%
いわゆ2.5%
いはゆ0.8%
いわれ0.8%
いい0.2%
いはれ0.2%
いふところの0.2%
いわば0.2%
しょせん0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“所謂”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション33.8%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本31.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
これ等の犯罪的天才は大抵たいていは小説の主人公になり、さらに又所謂いわゆる壮士芝居の劇中人物になつたものである。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
といっているところへ、表に自動車のエンジンが高らかに響いて、帆村のいう所謂いわゆる国際連盟委員がドヤドヤと入ってきた。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あるじの辞し去りて後、貫一は彼の所謂いはゆる何も無き、わんも皿も皆黄なる鶏子一色たまごいつしきの膳に向へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
現代に所謂いはゆる列強の平和とはつまり腕力の平均に外ならないといふ平凡な理窟を彼等は又新しく天から教へられたのである。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
所謂いわゆる富岡先生の暴力益々ますますつのり、二六時中富岡氏の顔出かおだしする時は全く無かったと言ってよろしい位
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
主翁はひどく碁が好きであったが、それは所謂いわゆ下手へた横好よこずきで、四もくも五目も置かなければならなかった。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それより一週間いつしうかんばかりつて、兒玉進五こだましんごたくかれ所謂いはゆ同窓會どうさうくわいひらかれた。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
所謂いはゆる半夜燈前十年事、一時和雨到心頭といふ一けんだから堪忍たまつたものでない
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
弥太兵衛じじいに、鐘の所謂いわれを聞きながら、夜があけたら池まで案内させる約束で、小屋へ泊めて貰った処。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
終生、いや千年の後までも、そのために、彼としては所謂いわれのない、そして拭いようもない憎しみをこの国の人々から受けてしまうものとなった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壁とは目をえぎり、視覚を覆うものの所謂いいである。それを透して見んとする意志がかぎりなく働く。不自由と、必然を透して自由を得んとする努力、そこに芸術のもつ執拗性がある。
(新字新仮名) / 中井正一(著)
いと善く識るらん人をば覚無しと言へる、これにもなかなか所謂いはれはあらんと推測おしはからるれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
或は今後も、世間せけん所謂いふところの使用人の地位を脱しない限り、幾年の間休暇の無い生活を送るのでは無いかとさへ悲觀する事もある。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
「此際吾人西洋の事情に通ずる者が古史伝説を考究し、既に廃絶せる秘法を発見し、之を明治の社会に応用致し候わば所謂いわばわざわい未萌みほうに防ぐの功徳くどくにも相成り平素逸楽いつらくほしいままに致しそろ御恩返も相立ち可申もうすべく存候ぞんじそろ……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
論理は、所謂しょせん、論理への愛である。生きている人間への愛では無い。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)