“所謂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いわゆる68.7%
いはゆる25.7%
いわゆ2.7%
いはゆ0.8%
いはれ0.7%
いわれ0.7%
いい0.1%
いふところの0.1%
いわば0.1%
しょせん0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめは彼もほかの下宿人と同じようにいをしてもらっていたが、所謂ニコヨンの労働をするようになってからは自炊をしていた。
早春 (新字新仮名) / 小山清(著)
その時奥の戸が開いて、所謂おつ母さんが現はれた。頬つぺたの赤い年増で、頭に頭巾を着てゐる。その外着物は随分不体裁である。
所謂る遊侠の世界(ち親分と称せられる人々から、破落戸と称せられる人々)——あらゆる方面に知己があり友人があった。
名古屋の小酒井不木氏 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして二大畫今日所謂大作)がべてげてある見物人つてる二大畫はずとも志村自分
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
所謂くと、子路は、はつて、それをまだはないうちに、らしいくとにする正直だからだつてふんです。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
終生、いや千年の後までも、そのために、彼としては所謂のない、そして拭いようもない憎しみをこの国の人々から受けてしまうものとなった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壁とは目をえぎり、視覚を覆うものの所謂である。それを透して見んとする意志がかぎりなく働く。不自由と、必然を透して自由を得んとする努力、そこに芸術のもつ執拗性がある。
(新字新仮名) / 中井正一(著)
或は今後も、世間所謂使用人の地位を脱しない限り、幾年の間休暇の無い生活を送るのでは無いかとさへ悲觀する事もある。そして、机にむかひつゝ海を想ひ山を想ふのである。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
之を明治の社会に応用致し候わば所謂未萌に防ぐの功徳にも相成り平素逸楽に致し御恩返も相立ち可申存候……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
論理は、所謂、論理への愛である。生きている人間への愛では無い。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)