“破落戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごろつき57.8%
ならずもの31.1%
ごろ6.7%
ならず2.2%
ゴロツキ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
破落戸ごろつき仲間に遣る物を遣らねば此納まりむづかしく、我れは詮方なけれどお名前に申わけなしなどゝ、つまりは此金これの欲しと聞えぬ。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「左様でございます、破落戸ならずものか、賭博打ばくちうちのような人体にんていでもあり、口の利き方はお武家でございました、大方、浪人の食詰め者でございましょう」
唯亂暴一途に品川へも足は向くれど騷ぎは其座り、夜中に車を飛ばして車町くるまちやう破落戸ごろがもとをたゝき起し、それ酒かへ肴と、紙入れの底をはたき無理を徹すが道樂なりけり
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのくせ、心では、(一筋縄ではいけそうもない。……それにこんな破落戸ならず武士、殺したところで。……そうだ、いっそ息の根止めて……)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なりふりだって破落戸ゴロツキみたいだし、お金はないしね、そんな奴に対手になる女なんて一人もいはしなかったんだよ。
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)