“いい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
24.8%
唯々16.4%
易々10.1%
7.7%
5.7%
5.7%
5.4%
4.4%
井伊3.0%
怡々3.0%
2.3%
2.0%
1.0%
委蛇1.0%
逶迤1.0%
0.7%
依々0.7%
0.7%
善良0.7%
0.7%
伊井0.3%
依倚0.3%
唯唯0.3%
好個0.3%
射出0.3%
所謂0.3%
漪々0.3%
0.3%
註文0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「自己の自由をげて公同の自由を伸ばす」とのにして、貧富智愚の差等にかかわらず人民みな平等に自由を享有することを指す。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
身は一介の与力ではあったが、自ずと備わる将帥の器、貝十郎の命のままに、城方の武士ども唯々として従い、粛々として動き出した。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さるを、一戦もせず、御所の地たる京都を易々として敵に渡すからには、あれみよ光秀こそは、何を奉じて天下に立たんつもりぞ。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斗満から十勝の中川郡本別村の役場までの十余里はまだとして、釧路の白糠村役場までは足寄を経て近道の山越えしても中途露宿して二十五里
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
塩梅にお天気が続きますね。し来月になったら、急にお寒くなりましょう。来年のお正月も又雪でしょうかねえ。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「へい、……、」ちと変ったぐさをこの時はじめて気にしたらしく、杉というのは、そのままじっとして手を控えた。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「しなてる片岡山に、せる、その旅人あはれ。親なしになれなりけめや、さすたけの君はやなき、飯に飢て臥せる、その旅人あはれ」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
孫の隼人を初め江原もの不思議に驚いて、この上は唯一図に嘘だとか馬鹿馬鹿しいとか消して了う訳には往かぬ。
お住の霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
当時幕府に勢力のある彦根の藩主(井伊掃部頭)も、久しぶりの帰国と見え、須原宿泊まり、妻籠宿昼食、馬籠はお小休みで、木曾路を通った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
不孝の子は、ただ慈父これをみ、不弟の弟は、ただ友兄これをす。定省怡々膝下の歓をわず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
や、母上さんに会って取返えして来る。りだ、りだ。親だってこの事だけは黙っておられるものか。然しどうしてそんな浅ましい心を起したのだろう……」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
傳「どうも感心でげすね、姉様を大事になすって、お中がって実に姉弟でう睦ましくはねえてえ村中の評判でございますよ、へえ御免なさいよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つけられて内儀は恐々手をいて導けば、怪しき婦人は逆らわず、素直に夫婦に従いて、さもその情を謝するがごとく秋波斜めに泰助を見返り見返り、蹌踉として出行きぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
画は青緑設色です。の水が委蛇と流れたところに、村落や小橋が散在している、——その上に起した主峯の腹には、ゆうゆうとした秋の雲が、蛤粉の濃淡を重ねています。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一説に遠く是を望めば蜿蜒裊娜として百蛇の逶迤するがごとし因て名づくといふ猶尋ぬべし
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「アアこと」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しかも成るべく気品を見せながら、依々たり恋々たる風情で袂をつ。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
一体小児の時から、三十年近くの——ふと思い寄らず、二人のの姿が、私の身の周囲へわれて、目に遮る時と云うと、にしろ、悪いにしろ、それが境遇なり、生活なりの一転機となるのが
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
性質善良のは魯鈍だ」。と促急込んで問答をしていたが
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
皆様、これじゃらん。ちと甲板へおでなさい。涼しくッてどんなに心地か知れん。」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こう見えたってりながら役者だ。伊井一座の新俳優だ。明後日からまた新富町よ。出揃ったら見に来給え。いいかい。楽屋口へ廻って、玉水を呼んでくれっていいたまえ。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
西応房の猟師は女のを疑わなかった。彼は唯唯として其の命に従った。すると
女仙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
元来、木ッ端細工で、好個焚付けになる上に、屋根が生子板で、火が上へ抜けぬので、横へ横へと匍うからだろう。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
と、櫓の狭間から、二百人あまりの射手の射る矢が、拳下がりの狙いうちに、のように射出だされた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
壁とは目をえぎり、視覚を覆うものの所謂である。それを透して見んとする意志がかぎりなく働く。不自由と、必然を透して自由を得んとする努力、そこに芸術のもつ執拗性がある。
(新字新仮名) / 中井正一(著)
するとは如何に、眼の前は茫々漠々として何一ツ見えず、イヤ何一ツ見えないのでは無い、唯是れ漫々洋々として、大河の如く大湖の如く大海の如く、漪々たり瀲々たり、汪々たり滔々たり
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
加減に述べて、引き出しをいて、たちまち彼奴の眼前へ打ちすと、無数の小銭が八方へ転がり走る。
挨拶の仕様がなかったので、柳吉は天候のことなど吃り勝ちに言うた。種吉は氷水を註文に行った。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)