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宜
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いい
ふりがな文庫
“
宜
(
いい
)” の例文
「シカシ、毒が無くッて
宜
(
いい
)
」と誰だか評した者が有ッたが、これは極めて確評で、恐らくは毒が無いから懶惰で鉄面皮で自惚で法螺を吹くので
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
傳「どうも感心でげすね、
姉様
(
ねえさん
)
を大事になすって、お中が
宜
(
いい
)
って実に姉弟で
斯
(
こ
)
う睦ましく
行
(
ゆ
)
く
家
(
うち
)
はねえてえ村中の評判でございますよ、へえ御免なさいよ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
のろけたッて
宜
(
いい
)
じゃアないか亭主の前でのろけるのだものと立どころに応えて、貞之進の淋しそうな顔をじろりと視ると、あなたいつ歌ちゃんをお神さんになすったの
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
田舎
(
いなか
)
では
蕨
(
わらび
)
の根も
田螺
(
たにし
)
も、藁も杉の皮も食うと言うが、江戸の者は一体何を食やあ
宜
(
いい
)
んだ——昨日も昌平橋の側で三人、今日はお茶の水で二人、此界隈だけでも、何十人何百人行倒れになるか
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
扨
(
さて
)
その英語を学ぶと云うことに
就
(
つい
)
て
如何
(
どう
)
して
宜
(
いい
)
か
取付端
(
とりつきは
)
がない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
「人が黙ッていれば
好気
(
いいき
)
になってあんな事を言ッて、
余
(
あんま
)
りだから
宜
(
いい
)
ワ。私は三歳の小児じゃないから親の恩位は知ていますワ。知ていますけれども条理……」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
手前は度胸がなくっても
彼
(
あ
)
の
女
(
あま
)
ア度胸が
宜
(
いい
)
から殺してくれエといい兼ねゝえ、キュウと遣ったな
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あなたと小歌さんです争われないのねえお奢んなさいと云って、やきもちが浜田さんだって、
宜
(
いい
)
加減におしよと小歌の脊中を
撲
(
ぶっ
)
たのに意味があったようだが、貞之進は全体が何事とも分らない
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
何時
(
いつ
)
もならば文三にもと言うところを今日は八
分
(
ぶ
)
したゆえ、お鍋が不審に思い、「お二階へは」ト尋ねると、「ナニ茶がカッ
食
(
くら
)
いたきゃア……
言
(
いわ
)
ないでも
宜
(
いい
)
ヨ」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
公園の薄茶一碗突合わずに居た目賀田貞之進が、愚直と斥けられた今に及んで、たとい自分が芸妓を呼たいためと
言
(
いわ
)
ないまでも、聞くさえが
畢生
(
ひっせい
)
の恥辱のように思われ、どうしたら
宜
(
いい
)
かということが
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
“宜”の意味
《名詞》
(むべ)納得がいく様子。理に適っている様子。
(出典:Wiktionary)
宜
常用漢字
中学
部首:⼧
8画
“宜”を含む語句
便宜
宜敷
時宜
適宜
便宜上
禰宜
機宜
仲宜
本宜
便宜的
土宜
宜加減
宜道
神禰宜
御便宜
宜山
宜々
宜樣
御時宜
老禰宜
...