“御時宜”の読み方と例文
読み方割合
おじぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母は小さな墓の前に来ると、これがお父さんの御墓だと教えた。が、彼はその前に立って、ちょいと御時宜おじぎをしただけだった。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
権助は叮嚀ていねい御時宜おじぎをすると、静かに青空を踏みながら、だんだん高い雲の中へ昇って行ってしまいました。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「和田のやつも女の前へ来ると、きっと嬉しそうに御時宜おじぎをしている。それがまたこう及び腰に、白い木馬にまたがったまま、ネクタイだけ前へぶらさげてね。——」
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)