“御時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんとき87.5%
おほんとき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草薙くさなぎつるぎ景行天皇けいこうてんのう御時おんとき東夷とうい多くそむきて国々騒がしかりければ、天皇、日本武尊やまとたけるのみことつかわして之を討たしめ給う。みこと駿河するがの国に到りし時……
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ちょっとした葭簀張よしずばりの茶店に休むと、うばが口の長い鉄葉ブリキ湯沸ゆわかしから、渋茶をいで、人皇にんのう何代の御時おんときかの箱根細工の木地盆に、装溢もりこぼれるばかりなのを差出した。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たとえば冒頭の「いづれの御時おほんときにか、女御にようご更衣かういあまたさぶらひ給ひけるなかに」云々の語法は、今もなお上品な物言ものいいの婦人に用いられている。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)