“人皇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんのう64.3%
じんのう14.3%
にんおう14.3%
ジンワウ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此の皿山は人皇にんのう九十六代後醍醐天皇ごだいごてんのう、北條九代の執権しっけん相摸守高時さがみのかみたかときの為めに、元弘げんこう二年三月隠岐国おきのくにてきせられ給いし時
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
人皇じんのう百十六代桃園天皇の御治世。徳川中興の名将軍吉宗公の後を受けた天下泰平の真盛り。九代家重公の宝暦ほうれきの初めっ方。京都の島原で一と云われる松本楼に満月という花魁おいらんが居た。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これは都人みやこびとの顔の好みが、唐土もろこしになずんでいる証拠しょうこではないか? すると人皇にんおう何代かののちには、碧眼へきがん胡人えびすの女の顔にも、うつつをぬかす時がないとは云われぬ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
人皇ジンワウ九十五代ノ世ニ当ツテ、天下一トタビ乱レテ、シユモ安カラズ。コノ時、東魚トウギヨキタツテ、四海ヲ呑ミ、日ノ西天ニ没スルコト三百七十余日、西鳥サイテウキタツテ、東魚ヲ食ラフ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)